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曖昧なままに
第3章 白くない聖夜
 茶色を肌の色で薄めたような――淡い色の乳輪。

 その小さな円に対して、ほんのりと赤味が差す頂点の存在感が際立つ。

 俺は両手を伸ばし、左右から徐に胸を包み上げた。久しく味わっていない、独特の柔らかさを愉しみ。今度はやや強く、ぷるっと中央に揉み寄せる。

 そうして集まった二つの乳首を、同時に親指で刺激した。すると――

「あっ……あぅ……んっ」

 堪え切れずに漏れたのは、色っぽい響き。

 どうやら乳首が敏感。その反応を俺は喜び――。

 軽く触れ、または弾き。コリリと、やや強めに弾力を摘まみ上げたり。

 俺は頻りに、乳首を弄り続けていた。

「ああっ! そ、そんなに……しては、ダメェ……」

 両手をベッドにつき、身体を支えている愛美。だが快感に力を失うと、次第に両肘が曲がる。ついには俺に覆い被さるように、その身体を重ねた。

 すると俺の耳元に口を寄せ、愛美がそっと囁く。

「意地悪……ですね」

 その顔を見ようと横目を向けると、愛美は少しツンとして俺を睨んだ。そんな表情を見るのも、これが初めてのこと。

「あ、もしかして――怒った?」

 俺が訊くと――

「ちょっとだけ……でも、許してあげます」

 そう返事をして微笑むと、今度は愛美から唇を重ねた。

 再び唇を吸い合いながら、二人はゆっくりと体勢を変える。俺は愛美を、ベッドの中央へと寝かせた。

 そして腹の辺りを覆っていたバスタオルを、一気に愛美の身体から取り去る。

「……!」

 当然の如く下方に向かう俺の視線。だが愛美は、まだ全裸ではなかった。

 ライトブルーのショーツが、最期の砦のようにして秘めた部分を覆っている。

 俺は胸に触れていた右手を、くびれたウエストを撫ぜながら下へ。まだベールに包まれている、その箇所を目指した。

 しかし愛美はそれを阻むように、両手で俺の手を掴んでいる。

 思わず愛美とぶつかる視線。はあはあと息を乱した愛美は、その顔をかあっと上気させていた。

 その瞳を見据え、俺は訊ねる。

「恥ずかしい?」

「ええ……とても」

「触れちゃダメかな?」

「……」

 愛美は黙ってプイと顔を背けるが、しかし同時にその力を緩めた。

 ベッドの上にダラリと、愛美の両腕が垂れる――。
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