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曖昧なままに
第4章 飲み潰れた後
 もう勘弁してくれ――そんな気持ちは感情の半分だった。

 その愛撫に溺れそうでありながら、そんな自分を恥ずかしくも感じている。恐らくは情けない表情を浮かべ、俺は懇願するように彼女を見つめたことだろう。

 愛美は変わらずに、艶めかしい手と舌を休めようとしない。そして哀れなほどに動揺した俺を、微笑を携えたままじっと見つめる。

「もう……出して……しまうの?」

 ちゅちゅ――と音を立て乳首に吸いながら、愛美は訊ねていた。下着の中の右手は、扱き上げるような動きを繰り返している。

「では――あと一分。それまで我慢できたら、口でしてあげます」

「そ、そんなこと――」

 ――望んでない。そう言いかけて、俺の言葉が止まる。

 最早、愛美に逆らう気力も失せると、頭を掴んでいた両手も力を失う。俺は今夜も愛美の成すがまま、ダラリとベッドに寝転んでいた。

 シュシュ――と、愛美の右手が小刻みに動く音。それを耳にするだけで、限界を早めさせている。

「残り……30秒」

 それを聞いた時は、既に快楽の波に呑まれた後。そして俺の中に『愛美の口で吐き出したい』と、そんな気持ちが強く芽生える。

「も、もう……は、早く……」

「ダメ……まだ15秒あります」

「たの……む」

「じゃあ、最後。これを我慢できたら――」

 そう言うや否や。愛美は片方の乳首を強く舐り上げ、もう片方を左手で摘み上げると、同時に右手を大きく速く突き動かす。

「うわっ……ああっ!」

 何がそうさせていたのだろう。それは後に考えても、全く理解などできない。俺は狂いそうなくらい必死に、絶頂に耐えていた。

 そして、ついに愛美の攻撃が止まる。

「ハイ、よく我慢できました」

 胸元の愛美の顔が、ゆっくりと微笑みかけた。そして彼女は、俺の足元へ――。

 ゆっくりと下着が下ろされる感覚があり、俺の怒張が弾かれるように飛び出す。

 ほぼ全裸となった俺を、足元から愛美が眺めた。耐え抜いた直後、その視線のみで果てそうな刺激となる。

 俺は――イキリ立ち、張り詰め、ぴくぴくと脈打つ。

「それでは、存分に――」

 その言葉と共に、近づいて来た唇。それが――すぷり――と柔らかに『限界』を呑み込む。

 その刺激が、合図となった。


 ずぴゅう!


 生暖かい口の中に、全てが迸ってゆく――。
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