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曖昧なままに
第6章 肝心なルール
「次は――やはり、ココ?」

 愛美の九の字に折り曲られた右脚。その太ももの弾力を駆使して、すりすりとした心地よい摩擦が俺の股間を弄ってゆく。

 既に下着を突き抜けるほど、パンパンに膨張した自覚が俺にはあった。

「……」

 俺が無言のまま合わせた視線。それから何らかの意を汲み取り、微笑する愛美。

「了解です」

 そう答えた愛美。俺の右脇に身体をずらし、頭の向きを反転させた。その時に、俺の脇腹にすっと這わせた両手。そのままの流れを以て、一気に下着を膝まで下げた。

「う……」

 俺の全てが晒された時、予期せぬ快感を覚え声が漏れる。それは下着を脱がされた拍子のこと。

 膨張した俺自身を、期せずして愛美の胸の谷間が捉えていた。

「どうかしましたか?」

「胸が……触れて」

 わざとらしくもある問いかけに、そう答えると――

「これが――気持ちいいのですね」

「あ、ああ……凄く」

 愛美は自らの胸を左右に動かすと、そのプルッとした弾力で俺を弾いてゆく。それを何度か繰り返した後、またしても新たな快感が俺を襲っていた。

「私の胸、大きくないから。洋人さんのを、包み込んであげられない。だから、これで許してくださいね」

 そう言って次に愛美が用いたのは、微かに下に垂れた右の膨らみの頂点。コリッと突起した乳首を、そっと亀頭へと触れさせていた。

「ああっ……」

 自ら声を発しながら、それでも愛美はその行為を続ける。

 敏感な愛美の乳首が、反り返った裏筋を根元に向いツーッと奔る。更にそれが折り返すと、同じ場所をなぞり再び先端へと達した。

 そのじっくりとした愛撫に耐え兼ねるように、張り詰めた俺自身がピクリと脈打つ。反射的なその動きが、今度は逆に愛美の乳首に刺激を返した。

「あん……凄い。ぴくぴくって……動いていて」

 その言葉が、それまでにない艶っぽい響きを携えている。

 俺への奉仕に没頭している愛美。

 その最中に在り、俺の視線を釘付けにしていたのは、小さく丸みを帯びたその臀部だ。

 両膝を付き、俺の傍らに突き出された格好の尻。彼女が愛撫に懸命である程に、くねくねと何とも艶めかしい動きを見せていた。

 淡いピンクの下着を纏い、まさに桃のような甘美さを漂わせている。

 俺は堪らずにその時の欲求を、愛美に伝えた。

「俺も愛美に……触れたい」
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