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曖昧なままに
第6章 肝心なルール
「――!?」
その強い否定の言葉を受け、俺は即座に尻に触れていた手を放す。
「あ――ゴメン」
「いえ、少し驚いただけですから。でも……」
「でも?」
「その……あんまり近くは、許してください」
「ああ、わかった」
俗に言うシックスナインとやらの体制。互いの局部を見つめ合いながらの会話は、間抜けでもあるがそれを凌ぐ程に刺激的だった。
愛美が腰をくねらせると、まるでそれ自体が言葉を発しているような錯覚。そうして俺の高まる興奮は、新たなる欲求を生み出す。
愛美の全てを、この目で見たい。だが先程の『警告』に、焦ったばかりの俺。それを口にするのは、流石に気が引けていた。
そんなジレンマを抱える俺をよそに、愛美の攻撃は一気に激しさを増す。
かぷ――。
それは身に覚えのある感触。生暖かく包み込むようなそれが、愛美の口へと迎えられていたことを俺に報せた。
くちゅ……にゅっ……ちゅぷぅ……。
股の間の僅かな隙間から、俺はその様子を目にする。揺れる胸の向こうで、怒張を咥え込んだ唇が上下動を繰り返した。
優しく添えられた右手が、それとは違うリズムで蠢く。口と手による二重の快楽が、俺の脳裏まで激しく伝わっている。
このまま間も無く、果ててしまうのだろう。俺は数分先の愚かな自分を予感した。
しかし――愛美は俺自身を口から解放すると、思わぬことを俺に訊ねる。
「洋人さん。私の……見たいですか?」
「え……それって?」
「見るだけでしたら……いいですよ」
さっきまでの俺の考えを、見透かしたような言葉――。
い、いいのか……? 愛美からの突然の許可に、俺は耳を疑った。それが意味するのは、頑なに護られた秘部のことであろう。そう確信しつつも、俺は戸惑っていた。
「う……おっ!」
しかし愛美は、そんな俺を待ってはくれない。
愛美は無言のまま、その攻めを一心不乱に貫いている。俺の肉欲を握りしめた右手の動きが、容赦なく時間を奪い去っていた。
同時に頂点に与えられたコリッとした感触。彼女は俺をしごきながら、自らの乳首を亀頭に押し当てている。
既に俺をフィニッシュに誘うべく、愛美は全力を尽くしていた。
は……早く。俺は異様な焦りを感じて、やや遠のいた愛美の尻へと両手を伸ばす。
その強い否定の言葉を受け、俺は即座に尻に触れていた手を放す。
「あ――ゴメン」
「いえ、少し驚いただけですから。でも……」
「でも?」
「その……あんまり近くは、許してください」
「ああ、わかった」
俗に言うシックスナインとやらの体制。互いの局部を見つめ合いながらの会話は、間抜けでもあるがそれを凌ぐ程に刺激的だった。
愛美が腰をくねらせると、まるでそれ自体が言葉を発しているような錯覚。そうして俺の高まる興奮は、新たなる欲求を生み出す。
愛美の全てを、この目で見たい。だが先程の『警告』に、焦ったばかりの俺。それを口にするのは、流石に気が引けていた。
そんなジレンマを抱える俺をよそに、愛美の攻撃は一気に激しさを増す。
かぷ――。
それは身に覚えのある感触。生暖かく包み込むようなそれが、愛美の口へと迎えられていたことを俺に報せた。
くちゅ……にゅっ……ちゅぷぅ……。
股の間の僅かな隙間から、俺はその様子を目にする。揺れる胸の向こうで、怒張を咥え込んだ唇が上下動を繰り返した。
優しく添えられた右手が、それとは違うリズムで蠢く。口と手による二重の快楽が、俺の脳裏まで激しく伝わっている。
このまま間も無く、果ててしまうのだろう。俺は数分先の愚かな自分を予感した。
しかし――愛美は俺自身を口から解放すると、思わぬことを俺に訊ねる。
「洋人さん。私の……見たいですか?」
「え……それって?」
「見るだけでしたら……いいですよ」
さっきまでの俺の考えを、見透かしたような言葉――。
い、いいのか……? 愛美からの突然の許可に、俺は耳を疑った。それが意味するのは、頑なに護られた秘部のことであろう。そう確信しつつも、俺は戸惑っていた。
「う……おっ!」
しかし愛美は、そんな俺を待ってはくれない。
愛美は無言のまま、その攻めを一心不乱に貫いている。俺の肉欲を握りしめた右手の動きが、容赦なく時間を奪い去っていた。
同時に頂点に与えられたコリッとした感触。彼女は俺をしごきながら、自らの乳首を亀頭に押し当てている。
既に俺をフィニッシュに誘うべく、愛美は全力を尽くしていた。
は……早く。俺は異様な焦りを感じて、やや遠のいた愛美の尻へと両手を伸ばす。