この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生の彼女
第1章 起
「そうなんだ」
と返事がかえってくる
すると一息おいて、
「俺も、好きだよ」
バサバサッ
「えっ、だ、大丈夫?」
急に持っていた本を全部落としたわたしに驚いている
「あっ…ご、ごめんなさい…全部落としちゃった…」
(お、俺も好きって…!違うのはもちろんわかってるけど、ドキドキが止まらないよ…!)
おそらく今顔が真っ赤だろうから、それを隠すつもりでも
しゃがみこんで本を拾う
すると先生もしゃがんで、一緒に拾ってくれた
その時、今までにないくらい先生と近かったことを覚えている
「すいません…ありがとうございます」
そういうのもやっとという声で、お礼を言う
カバーが外れるくらい派手に落としてしまって、ほんとに申し訳ないし絶対変な子だと思われたというショックで、泣きそうになる
軽く涙ぐんだとき、
「門瀬さんて、俺のこと、好き?」