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先生の彼女
第1章 起


「そうなんだ」

と返事がかえってくる
すると一息おいて、

「俺も、好きだよ」

バサバサッ

「えっ、だ、大丈夫?」

急に持っていた本を全部落としたわたしに驚いている

「あっ…ご、ごめんなさい…全部落としちゃった…」

(お、俺も好きって…!違うのはもちろんわかってるけど、ドキドキが止まらないよ…!)

おそらく今顔が真っ赤だろうから、それを隠すつもりでも
しゃがみこんで本を拾う

すると先生もしゃがんで、一緒に拾ってくれた

その時、今までにないくらい先生と近かったことを覚えている

「すいません…ありがとうございます」

そういうのもやっとという声で、お礼を言う

カバーが外れるくらい派手に落としてしまって、ほんとに申し訳ないし絶対変な子だと思われたというショックで、泣きそうになる

軽く涙ぐんだとき、

「門瀬さんて、俺のこと、好き?」


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