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先生の彼女
第4章 理性


その時は理性はあった
衝動的にやったのではなく、ちゃんと俺の意思で、
また彼女とキスをした

当然のことながら彼女は驚く
唇に軽く触れてから、少し強引に引き寄せすぎたかなと心配になる

一度じゃ足りない。こんなのじゃ満足できない。

また彼女を引き寄せる。今度は優しく
それとは裏腹に、キスは激しさを増していった

お互いの口の隙間ができないくらいに、かぶりつくように求める
俺は、キスをする時は目を閉じない主義で、相手の目を見ながらするのが癖になっていた

その時もさゆちゃんを、ここを舌でなぞるとこんな表情をするんだとか、激しいキスのあと唇を離すとこんな顔をするんだとか思いながら、見つめていた

もちろんそんな冷静に考えている訳じゃない
むしらそういうのを見つける度にどうしようもないくらいに彼女を求めている気がする

息ができないのか、俺の胸元あたりを軽く押してくる
軽くというか、力がはいらなくてそれでも抵抗しているという感じ
でも、そんな事をされると尚更続けたくなる

「ふ…あ、せんせ…っ」

一瞬、離れてしまった

「ダメだよまだ」

今度は彼女の舌を甘噛みしてから、喰らうように何度も唇を奪う

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