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魅惑の境界線
第18章 目覚めの時
「…ん?どーしたの?」
黙って見とれている僕に気付いて
顔を除き込んできた
うわっ
まーちゃん
近いし
カワイイ!
「…ん~?」
「い、いや、カワイイなと思って…」
「でしょー」
自分で言うか?
「この制服で進路決めたようなもんよ」
「は?」
何だ制服の話か、びっくりした
そりゃ制服もカワイイけどさ
「よく似合ってるよ」
「ありがと!」
まーちゃんもカワイイよって言ったら
喜ぶかな?
何言ってんの!って怒られるかな?
「…ん~っ?分かった!」
バレた?
「ゆーくんも着てみたいんでしょ!」
「は~っ!?いや、その…」
確かにそのスカート穿いてみたいのも事実だが
「ちょっと廊下で待ってて」
まーちゃんは僕を廊下に押し出し、ドアを閉めた

マジですか
嬉しいような困ったような
複雑な心境で
ドギマギドギマギという擬音が聞こえてきそうだ

「入ってきていいよ」
しばらくして
ドアの向こうから明るい声がしたので
部屋へ戻ると
まーちゃんはクリーム色のフリースパーカーと
揃いのロングスカートに着替えていて
さっき着ていた制服はベッドに並べてあった
「さ、どうぞ」
「う、うん…でもまーちゃん、後ろ向いててよ」
「ん、分かった」
まーちゃんが机に座ってマンガを見始めたので
その後ろにあるベッド脇で着替え始めた

高校ともなるとシャツーブラウスーも
高級感があってサラサラと肌触りが良い
袖に手を通すとまだ温かさが残って感じる
ボタンを留めていくと
肩や脇はピッタリなんだけど
胸が大きく緩いということは
まーちゃんの胸がこれだけ大きいということか
いやいやそんなこと考えたらマズイ

赤いチェック柄のリボンを
丸い襟の下を通して首元で蝶リボンに留める

ズボンを脱いで
赤いチェックのスカートを穿く
冬服ということもあってか生地が厚く
毛糸のように少し毛羽立った手触りだ
脚を通すと
裾のプリーツの角がコソコソと触れ
ここにも温かみの残るスカートの裏地が
シュルシュルと脚を撫でる
チィィィ~っと細かなファスナーを上げ
ウエストは掛かるところが5つ程あったので
適度なところに掛けておいた

う~んこの裏地が
スベスベさとジーンとした感じで
不思議な空間を醸し出し
動くとスカートの表地が滑って
裏地越しに太ももや尻を撫でるのだ

こりゃ堪らんっ!
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