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魅惑の境界線
第24章 魅惑のFGC
相手の顔から爪先までを
どう眺め回しても
20代半ばのOLにしか見えない
ちょっと背は高めだが
今時は長身の女性も珍しくない
「あなたも男?」
「きみと同じだ」
「へーどう見ても女性に見える」
「きみだって黙ってたら分からないよ、顔半分マフラーで覆ってると女子高生にだって見えるし」
向こうもこちらを上から下まで眺め回す
こっちも眺めといて何だが
あまりジロジロと見られると恥ずかしい
彼女に見られても未だに恥ずかしいし
ましてや他の人ではなおさらだ
「うふふ、きみのその初々しい仕草が萌えるよね~」
「…」
「女子高生スタイルでも、OLスタイルでも、テニススタイルでも、大胆な中にも恥じらいがあって、なかなか高得点だよ~」
ゲッ!他の時にも見られてたのか!?
「機会があったら声を掛けようと思ってたんだ」
マズイ!男色系か!
「いやいや、僕はこんな格好してるけどそっちの趣味はありません!ちゃんと女性の彼女だっていますから!」
「…」
慌てて断って拒絶すると
相手はポカーンとしていた
…
ま、こんな格好をしてたら
勘違いされても仕方ないだろうし
この姿で彼女がいるって言われたら驚くわな
…
「何勘違いしてんだ、当たり前だろーが」
彼女(彼?)は両手を腰に当て
眉を寄せ口を尖らせて呆れ口調で言った
見た目だけだと美人なOLで
『怒られてみたい上司NO1』になりそうだけど
確かに声は男だ
「…」
脳が混乱するなぁ
「頭の中は男のままで女装して、女性の気分を楽しむんだろ?そのつもりで声を掛けたんだ。きみが特別変わった趣味というわけじゃなく、結構居るんだよ」
「ゲイとかトランスジェンダーでは無く?」
「クロスドレッサーってジャンルにはなるかな」
「ふ~ん」
「そのなかでも志向がいろいろあるんだけど、きみはうちらに近いから話をしてみたかったんだ」
「趣味が趣味だから他人に話そうと思った事がないなぁ」
「他にも同じ趣味の人が居れば安心しない?情報交換もできるし」
「まぁ確かに…」
「たまには良い刺激になると思うよ」
「はぁ…で、どこで話します?」
「ここだとまた巡査が来るかも知れないから、良ければうちのロッジはどう?」
「ろっじ?」
「クラブの方が分かりやすいかな?」
「クラブ…近いんですか?」
「近いよ、来てみる?」
「ええ」
どう眺め回しても
20代半ばのOLにしか見えない
ちょっと背は高めだが
今時は長身の女性も珍しくない
「あなたも男?」
「きみと同じだ」
「へーどう見ても女性に見える」
「きみだって黙ってたら分からないよ、顔半分マフラーで覆ってると女子高生にだって見えるし」
向こうもこちらを上から下まで眺め回す
こっちも眺めといて何だが
あまりジロジロと見られると恥ずかしい
彼女に見られても未だに恥ずかしいし
ましてや他の人ではなおさらだ
「うふふ、きみのその初々しい仕草が萌えるよね~」
「…」
「女子高生スタイルでも、OLスタイルでも、テニススタイルでも、大胆な中にも恥じらいがあって、なかなか高得点だよ~」
ゲッ!他の時にも見られてたのか!?
「機会があったら声を掛けようと思ってたんだ」
マズイ!男色系か!
「いやいや、僕はこんな格好してるけどそっちの趣味はありません!ちゃんと女性の彼女だっていますから!」
「…」
慌てて断って拒絶すると
相手はポカーンとしていた
…
ま、こんな格好をしてたら
勘違いされても仕方ないだろうし
この姿で彼女がいるって言われたら驚くわな
…
「何勘違いしてんだ、当たり前だろーが」
彼女(彼?)は両手を腰に当て
眉を寄せ口を尖らせて呆れ口調で言った
見た目だけだと美人なOLで
『怒られてみたい上司NO1』になりそうだけど
確かに声は男だ
「…」
脳が混乱するなぁ
「頭の中は男のままで女装して、女性の気分を楽しむんだろ?そのつもりで声を掛けたんだ。きみが特別変わった趣味というわけじゃなく、結構居るんだよ」
「ゲイとかトランスジェンダーでは無く?」
「クロスドレッサーってジャンルにはなるかな」
「ふ~ん」
「そのなかでも志向がいろいろあるんだけど、きみはうちらに近いから話をしてみたかったんだ」
「趣味が趣味だから他人に話そうと思った事がないなぁ」
「他にも同じ趣味の人が居れば安心しない?情報交換もできるし」
「まぁ確かに…」
「たまには良い刺激になると思うよ」
「はぁ…で、どこで話します?」
「ここだとまた巡査が来るかも知れないから、良ければうちのロッジはどう?」
「ろっじ?」
「クラブの方が分かりやすいかな?」
「クラブ…近いんですか?」
「近いよ、来てみる?」
「ええ」