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第13章 チェックプリーツの境界線―冬―

チェックのプリーツスカートは見るもカワイイ
フワフワとよく揺れる裾でありながら
少々の動きでは要所要所で
畳まれたプリーツが拡がって
その内を露にさせないし
いざとなれば総円に拡がるポテンシャルがある
またその拡がったときの流れるラインが美しい

着ても
畳まれたたっぷりの布の量で
脚との適度な距離感で良いシルエットを保ち
さらにこの
ロイヤルスチュワートというタータンは
ウール織りで厚みと柔らかさがあり
キッチリ折られたプリーツが太股をかすめると
プリーツの谷部分がウール特有の
柔らかいチクチク感で境界線を主張するし
フワフワとして暖かいウールの裾と
その少し上までの
スベスベでサラリと冷たいキュプラ裏地の
対比がまた気持ちイイ

身体を軸に腰を回すように揺すると
シュッシュッとスカートと裏地が擦れる
衣擦れ音が官能的で
揺れを速くすると
スカートの揺れが遅れてきて
シュルッシュルシュルッと激しく裏地を擦り
遠心力で裾が開き上がって
境界内に外気を呼び込む