この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
一つの屋根の下
第2章 1→
その居心地の悪い空間を破ったのは誠だった。
「空いてる部屋は?」
無機質な声で言う。
「えと…二階の一番奥…が」
命がそういうと返事もなしで二階に上がってしまった。
本当にこの人が兄なのだろうか…
3年前会った時はもっと温かい人だった…気がする。
いや、一回しか会ったことないんだから記憶もあやふやだ。
「一緒に暮らせるのは嬉しいけど…上手くやっていけるか心配だなぁ…」
もう昼になりそうだ…。残っている朝ご飯を食べ進める。
一緒に住むとなればご飯とかも私がしなきゃいけないのかな…。面倒だ…。
朝ご飯を食べ終え、自室に戻り昼寝をすることにした。