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35
第16章 35
「あ…ハァハァ美沙…
だめ…だよ…」
彼が私の動きを止めようとする
「ん…出して…」
私は彼を見上げると
ゆっくりと
根元から吸い上げるようにして
何度も往復する
「あっ…あぁ…ハァハァ…
すご…」
彼の全身に力が入り
あそこの付け根の下のほうまでもが硬くなっていた
私は無我夢中になって彼のあそこを
喉の奥まで何度も激しく受け入れた
「あ……
いく…いく…あぁぁぁぁ…」
彼が身体を仰け反らせ
大きな声を出すと
ビクンビクンと大きく波をうって
生温かいそれが喉の奥深くへと流れこむ
私はそれを自然に受け入れた
彼は湯船に戻り
私を抱きしめると
「入れたかったのにな…」
と呟いた
ベッドに入る頃には深夜になっていた
お互い朝が早いため
いつも就寝時間は早い
「寝たらもったいないな」
彼が私の横で微笑む
「明日お昼前に打ち合わせなかった?
寝なきゃね」
私がそう言って彼の手を握ると
彼もその手を握り返した
手を繋いだまま
いつの間にか眠っていた
目が覚めシャワーを浴び
メイクをし
ホテルのレストランで朝食を済ませ
自宅に戻った
家事を済ませ
母の買い物に付き合う
「美沙…お父さんね
またお金がないんじゃないのかと…思うの…」
母が言いにくそうに私に話す
「え?
無いわけないでしょ?
土地を売ったお金で返済して
残りは渡してあるんだから…」
私は胸騒ぎを覚えた
聞けば毎日のように
友達と出掛けると言って
タクシーや誰かの迎えで出掛け
夜にならないと帰らないと
そしてやはりまだ一度も食費や生活費を
もらっていないと
母は肩を落とす
認知症とはいえ
ほとんど見た目には分からず
相変わらずな生活をしていることは
私も分かっていた
でもお金のことだけは
きちんとすると
約束した
私は父と母に引っ越しの前に話をした
「今までのことは仕方ないことと
私は思うことにするから
これからは二人で仲良く助け合ってほしい」
と
そして
父の入院中に
あまりにも父の母を蔑むような言動に
「小さな頃からずっとこうだよ…
お母さんだってかわいそうだよ
私はこの歳になってまで
不仲の親を見るのはもう本当に嫌なんだよ…」
ずっと言いたかったことを
伝えた
そしてその私の言葉に涙を浮かべ謝った父に
これで全てが解決するだろうと
安堵し始めていた…