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第17章 私の道

「まぁ…なにはともあれみんな元気で
なによりだ!」
龍が私の肩を叩く

たくさん笑って
思い出話に花が咲いた

帰り際
龍に呼び止められる

「お前本当に大丈夫なんだな?
名刺やるからなんかあったら連絡しろ!
あとさ…」
煙草に火を着け深く煙を吐き出したあとに
龍が真面目な顔をして言った

「なにがあったのかは聞かないけど
祐さんはまだお前に未練だらけだぞ…
この間一緒に飲んだんだよ
謙さんと3人でさ…
まぁ一度も言わないけど謙さんも未練たらたらだ
幸いどっちも一人だし…
もしお前にその気があるなら…」

「ないよ…ごめん」
うつむく私に龍が言う

「そうか…お前早く再婚しちまえ!
そしたら祐さんだってあきらめもつくんじゃないか?」

そう言われ
何も言えなかった

彼のところへ向かう途中
登録のない番号から電話が鳴る

これ…って…

なんとなく見覚えのある数字の配列に
車を停め
電話にでる

「もしもし…」

謙さんの声だ…
一瞬で気付く

「謙さん…だよね?」

「よく分かったな」

「番号と声でなんとなく…」

「そうか…誕生日おめでとうな…あぁ
まだ明日か…」

「ありがと………
あの…私約束があって…急いでるから…」

「あぁ…ごめんな…またかけていいか?」

「彼がヤキモチ焼きだから…だめ…」

すぐに彼の顔が浮かんで
そう言っていた

「運転か?気を付けてな…じゃぁ…」
しばらくの沈黙のあと電話は切れた

「あぁ…びっくりした…」
目を閉じ大きく深呼吸をして
彼の待つ場所へと向かう

頭の中は彼でいっぱいだった
0時過ぎたら帰ってしまうかな
怒るかな…
11時40分…
早く会いたいな…

バイバイ

謙さん…

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