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第4章 依存

真美は引っ越し後の新しい住所と何かあったら
一番に自分に連絡をしてくるようにと
私に言った

真美に会う数時間前までの私とは
少し違う私がいた

それから数週間
彼とは穏やかに過ごしていた

次に何かされたら出て行こうと
決めていた

でもまだ彼を嫌いとは思えなかったし
このまま何もなければとも願っていた

でもその想いは彼には届かなかった

その日は会社の食事会があるからと
彼から連絡があった
お酒も飲むから帰りに車で迎えに来て欲しいと
言われていた

私は連絡を受け彼を迎えに向かった

彼の同僚二人も送って行くことになった

彼が助手席に座り後ろに二人
私は言われる通りの道を走る

「いや~いいなぁ
こんな若くてかわいい彼女と同棲かよ~」

「だから付き合い悪かったんだ~」

後ろに座った二人が助手席の彼に
茶化すように言う

彼も私も笑っていた

でも

「あの頃はやけくそみたいになってて
手がつけられなかったもんなぁ
あはははは」

その一言で一瞬車内が静まり返る

彼は苦笑いをしていた

私は嫌な予感がした

二人を自宅に送り家に帰る途中
突然彼が閉店後のスーパーの暗い駐車場に
車を停めるようにと言う

私は渋々車を停めた

「なぁ…かわいいってさぁ
良かったなぁ」

彼は運転席の私に触りはじめる

「ここじゃ嫌だよ
家に帰ってしよ」

私が言うと彼が私の肩をすごい力で掴んで言った

「車で無理矢理やられたから嫌なんだろ?
俺が気持ち良くして忘れさせてやるよ」

酔った彼はすごく興奮していた

私はその言葉が嫌でたまらなかったけど
ここでしてしまえば
できてしまえば
ひとつ何かを越えられるような気がして

抵抗はしなかった

胸のボタンを外し
間から手を入れキスをしながら胸を揉む

彼は
「ハァハァ」
と熱い息をしながら
私の耳元で言った

「なぁ…どうやってされた?
教えてくれよ
濡れたか?どうなんだよ…」

私はその瞬間心の中で何かがはじけた

「私が一番嫌なことどうして言うの?
それに興奮しないで気持ち悪い」

言った瞬間殴られた

「うるせーよ
いいから言えよ
言った通りにやってやるよ」

私は彼を睨み付けた

「最低…大嫌い」

彼はそれでも無理矢理私に入れようとしていた
私は思わず彼に噛みついた









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