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第2章 果てるということ

年下の彼とのエッチで

自分の感じる場所と
あそこの中はほぼ痛みか
何も感じない場所なんだと知っていた

そしてそのせいか
どのせいか分からないけど

私は自分から誰かを好きになって
付き合うことはなかった

自分の中には
黒やグレーのマーブル模様が
ぐちゃぐちゃになったような
なんとも言えない感情があるのを知っていたけど

普段はそれを全く出さずにいられたせいか
それなりに男の子と出会って付き合う機会はあった

一緒に遊んで良い感じになって

「好きだから付き合おう」
そう言われてその答えを
イエスかノーか私が選べる

ゲームみたいだなって
それくらいに思えてしまった

イエスの返事をしてしまうと
必ずエッチはついてくるものだからと
返事を躊躇したり
「友達から」
の言葉で逃げたりして

そうまでしてやっぱり誰かと居ようとしたのは
寂しかったのだろう

エッチができないとなると男の子は
強引にしようとしたり
ふてくされたり

私はそこを待ってくれる人ばかり選んだ
待つことができる人のほうが怖くなかったから

どれくらい
付き合っては別れを繰り返したか分からない

エッチをしても数回目には
相手の些細なことに不信感や嫌悪感を抱いて
まったく長続きしなかった

エッチしないなら付き合ってるって言わないんだよとも言われた

好き

付き合う
の意味がわからなかった

ただそんな中で
18歳のときはじめて
私に「イク」を教えてくれたのは少し年上の彼だった

友達のお兄ちゃんの友達で26歳だった
友達の家に遊びに行くたびその彼も遊びに来ていて
お兄ちゃんのような感覚で仲良くなった

一人暮らしの彼の家にも遊びに行ったりしていた

優しいお兄ちゃんのような存在の彼に
ある日私のマーブル模様の話をした

社会人だしいろんな経験もある彼が私のような女を
どう思うのか
私はどうしたら良いのか教えてほしかった

はじめてのときのこと
二回目のこと
そして誰と居ても長続きしないこと

彼は

「あ~やっぱりな
なんか妙な色気があるっていうか
影があるっていうか…
ほっとけないっていうか…」

と言って私を優しい目で見ると

「俺と一緒に暮らすか?」

と突然言った

私はうなずいていた
その日から彼と同棲生活がはじまる

そして私はその夜
はじめての「イク」を知る



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