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第2章 果てるということ

「ハァハァ」

彼の息づかいがどんどん激しくなる

私は無我夢中で彼にしがみついていた

私の口の中で彼の舌がいやらしく動いて
私の舌と絡み合う

「チュッ、クチュ」
と音が響く

こんなにエッチな音しちゃうんだ…
その音に私自身が興奮してしまって
更に激しいキスを求めてしまう

それに応えるように彼の舌も更に激しく動く

「んっ…はぁはぁ…あぁぁ…んっんっ」
声が止まらない


「あぁ…気持ち良いよ…もう我慢できない…」
そう言うと
彼が大きく開いた私の両足をさらに広げ
腰を激しく動かした

「あ…出ちゃうよ…うぅっ」

彼の動きが止まった



その夜はバスルームでの余韻と
ふわふわとした心地よい疲労感とで
すぐに深く長い眠りについた

すごく久しぶりに長い時間ぐっすり眠った気がした
彼となら幸せになれるかもしれないとはじめて思えた

週に何度でも私を求めてくれる彼を
素直に受け入れられた

私を必要としてくれる
優しい彼となら大丈夫って
そう思えた

彼はいろんなところに連れて行ってくれて
いろんなことを教えてくれた

「仕事をしなくても大丈夫だから
家で家事でもしながら
のんびり帰りを待っててほしい」
と言われ
そうすることにした

私は家族というものをよく知らなかった
家族全員の食卓や
休日は家族で出かけることや
みんなが当たり前だと思っていることをしていなかった

幼い頃の記憶の中にいつもあるのは
キッチンで苦痛に顔を歪めうつむいたまま
吐き捨てるように
聞こえるか聞こえないかの声で言った母の

「…あなたさえ居なかったら…」

の一言だった

「じゃぁどうして私を産んだの?」
私はその言葉を言えずに飲み込んでいた

広い家の中で一人いつも誰かの帰りを待つのが
ずっと嫌いだった

でも彼となら大丈夫と
彼の愛情と優しさに安心できた

自分の居場所がやっと見つかった気がして
嬉しかった








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