この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
35
第10章 結婚生活

そのせいで彼に督促の通知が届くことはなく
奥さんもそこから出てしまっていて
彼が車のローンを組んだことや
引っ越しをしたことで
おそらく連絡先が分かって通知がきたんだろうと
説明された

「とはいえ…俺がだらしなかったのも悪いし
分割で支払うつもりだけど…」

彼が申し訳なさそうに言う

「400万くらいはあるよ…」

結婚する前の私の貯金と合わせた額だった

「そんなにあるの?
税金とカードと合わせて360万はあるんだ…
税金は延滞金もどんどん膨らむし
破産とか債務整理とかするのもな…」


そう言って彼は私に裁判所からの通知と
市役所からの差し押さえの予告通知を
私に差し出した

「全部払ってすっきりしようよ」

私は迷わず彼に言った

「でもそれじゃ…」
という彼に


「いいから!」
そう言って数日後には全ての支払いを終えた

前の奥さんは別居中離婚には応じてくれず
多額の養育費や生活費を要求されていたという
彼は自分自身の人生は諦め
家族に毎月そのお金を入金することで
家族としての責任を果たしていたつもりだった
と言っていた

他に好きな人ができたからと
離婚届けを提出したからと最後に連絡を受け
それからは連絡もとっていないと言っていた

私はお金のことはどうでも良かった

彼の過去が
すっきりと清算されればそれで良いと
そう思っていた


貯金はほとんどなくなってしまった

また少しずつお金を貯めようと
のんびり考えていた



「ごめんな…美紗…
俺情けないよな…美紗は関係ないのにな…
俺あいつとはさ…」

「いいよ…それ以上は聞きたくないから…」
私はそう言って彼の言葉を止めた


隣の部屋で一度だけ連絡をしてみるからと
前の奥さんに電話していた

声を荒げることもなく
電話が終わったあとに彼が私にまた謝る

「やめて…もういいよ…」

そんな姿の彼を見ていることが辛かった



その夜私は眠りにつこうとした彼を
激しく求めた
今まで感じたことのない
嫉妬心のような想いを感じていた


どんな奥さんだったの…

どんな風に出逢って

どれだけ肌を重ねたの…

その人のときより私のこと好き?…



言葉にはできない気持ちが
私に夢中になってほしいと
欲して
彼を愛撫する

彼もそれに応えるように
激しく私を抱いた…





/202ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ