この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女は抱かれて刀になる
第5章 刀匠の武器
 
 それは冗談のようで、どこか重みがある。今日初めに顔を合わせた時にも感じた違和感。虎徹は和泉の手を取り、引き止めた。

「どうしたの、虎徹?」

「ああ、いや……あのな、今後どうするかなんだが。こっちには吉行もついてるし、俺にも色々考えがある。お前が悩む必要はもうない。後は俺に任せて、ゆっくり休めよ」

「うん。ありがと」

「向こうはもう、お前に危害を加えてるんだ。これは一人の力で解決出来る問題じゃない。俺を頼ってくれ」

「――うん」

 和泉は濡れるのも構わず、虎徹に抱き付く。水で冷やされていても、虎徹の熱は心地のいいものだった。

「じゃあ、お言葉に甘えて休もうかな。今日は、ご飯食べたらゴロゴロしててもいい?」

「ああ。わびしい飯でよければ、いつでも作ってやるよ」

 和泉は笑顔を浮かべ、虎徹に手を振り家へ戻っていく。虎徹には、言葉でどれほど和泉を安心させられたかは分からない。最後に出来るのは、行動のみ。

(今はとにかく、刀を完成させないとな)

 虎徹は拳を握り、意識を研ぎ澄ませる。立ち上がった虎徹は、精悍な男の顔つきをしていた。
 
/152ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ