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女は抱かれて刀になる
第5章 刀匠の武器
窓から光が差し込んでいるのだから、今は昼。菊に玩具を入れられ放り出されてからは、大分時間が経っている。何度目か分からない絶頂に背中を逸らせ、和泉はうなだれた。
喉が渇いて仕方ないのは、水分という水分を愛液として垂れ流したせいか。または涙の跡が張り付いて不快な泣きぼくろのせいか。達しても勢いを止めない機械に敏感な体を追い立てられながら、和泉は唾を飲んだ。
(……痛い)
畳まで濡らした膣内から響くのは、痛みだった。無機質な責めは容赦のない快楽を与えるが、限界を訴えても手を和らげてはくれない。過剰な刺激は、もはや痛覚と化していた。だが、和泉が腰を止める事は出来ない。和泉の今後を、虎徹の身を保証出来るのは、菊の機嫌次第なのだ。菊のする事に、逆らう訳にはいかなかった。
「はっ、あ……」
体に走る鈍痛を艶声で打ち消し、和泉は体をくねらせる。頭の隅で、いっそ気を飛ばしてしまえば、楽になれるのにと考えながら。
気まぐれな菊が、いつ戻ってくるかは分からない。今の和泉の様子も、どこで見ているか分からない。和泉には気の抜ける時間など、意識を保っている内は一秒もなかった。