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女は抱かれて刀になる
第5章 刀匠の武器
一度に上から下まで愛撫されれば、体は新たな快楽を覚え始める。だが、盛り上がるのは体だけだ。犯す人間が増えたところで、和泉が欲しいのは一人だけ。虎徹でないのならば、菊だろうが見知らぬ男だろうが、異物であるのは同じだった。
三人の吐息と和泉の口と下腹部から漏れる水音で、淫靡な空気はさらに増していく。走る快楽のまま和泉は自分の味がするバイブに舌を這わせ、かちりと歯を立てた。
だが、切り離された心は、一瞬でこの場に呼び出される。胸を弄り回していた男の手が尻に――それも、穴の方に伸びたのだ。
「んぐっ!」
中へ入った訳ではないが、本能が危機を察し体を強張らせる。死んだ目が戸惑いに揺れると、菊はあえて和泉からバイブを引き抜いた。
「な、何するの……そんなとこ、あっ!」
男は和泉の濡れそぼった秘所に指を絡ませ、たっぷりと湿らせる。そして、尻の穴の辺りをも濡らしていく。ぬめりを得たそこは、いつ指を突き立てられてもおかしくはなかった。
「やめてよ、そんなとこ……汚いだけで楽しくないって」
和泉は前に逃げようとするが、菊に遮られてしまう。明らかに動揺する和泉の姿は、男にとっていい餌だった。