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女は抱かれて刀になる
第5章 刀匠の武器
 
「そうそう、嬢ちゃん、その反応だよ。やっぱり、さすがにアナルは処女だったか。旦那、よかったじゃないですか。まだ残ってましたよ、嬢ちゃんの純潔」

「あまり好きじゃないんですよね、後ろは。準備が面倒な上、ゴムは必須ですし……まあ仕方ないでしょう、処理は任せましたよ」

 菊は和泉から身を離すと、部屋に置かれたチェストから道具を取り出す。それを男に渡すと、高みの見物と言わんばかりに腕組みして座った。

「嬢ちゃん、アナルセックスのやり方は知ってるか? まずは汚いものを全部出して、中を綺麗にするんだよ」

 男が見せつけるのは、浣腸液。今から求められる行為がどれだけ歪み、倒錯しているのか、想像しただけで和泉は背筋が凍る。多少縛られようが玩具を使われようが、それは盛り上げるスパイスである。しかし目の前に突きつけられたのは、特殊な性癖であった。

「……いや、止めてよ」

 和泉は座る菊に、震えながら訴える。

「菊さん、菊さんだってこんなの、趣味じゃないよね。汚いの嫌でしょ? ねぇ、なんでも言う事聞くから止めようよ。ボク、頑張るから」
 
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