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女は抱かれて刀になる
第5章 刀匠の武器
男は最後に声を掛け、唾を飲む。液を注げば、もう少女も正常ではいられない。新たな世界を作り上げるのは、自分の指先。そう考えると、男は触られてもいない一物が膨れ上がった。
だが、まさに浣腸液を注ごうとしたその瞬間だった。
「若、すいません!! 日本刀を持った男が『若を出せ』と侵入してきました! 他の組の回しもんかもしれません」
ノックと同時に、襖の向こうから響く声。菊は男に手を突き出し止めさせると、部屋から出ていく。
「それは、どんな男だ?」
「背が高くてガタイのいい作務衣姿の男です。とにかく、若を出さないと話も聞かないと一点張りで」
「……分かった、すぐに向かう」
二人の会話は、部屋に残された男と和泉にも聞こえていた。そして菊はすぐ部屋に戻ると、和泉に挿入された器具を引き抜いた。
「少し待ってください、急用が入りました。戻ってくるまでは事を進めないようにお願いします」
それだけ言い残して、菊はまた襖を開く。そして閉める前に男に一瞥をくれると、威圧的な声で釘を刺した。
「僕の目の届かないところで和泉を犯すような真似は、ご遠慮願いますよ」