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女は抱かれて刀になる
第1章 始まりは金曜日
和泉は喚き唇を突き出すが、虎徹は素知らぬ顔で運転席に戻る。そして視線で催促すれば、和泉は膨れっ面で答えた。
「……早く家まで戻ってよ。もう下着濡れて気持ち悪いもん、買い物なんて出来ないよ」
「了解。じゃあ安全運転で、ゆっくりじっくり帰るか」
「安全運転で、電光石火で迅速に素早くただちに帰って!」
「はいはい」
引き返す間、和泉は口を聞かず目も合わせようとしなかったが、それは決して嫌な沈黙ではない。疼いている――熱い溜め息が隣から聞こえるたび、虎徹はハンドルを放り出したくなった。
家まで引き返し、足早に玄関の扉を開いた虎徹だが、和泉が続かない。意識が散漫になっているのか、玄関先に腰掛け、スニーカーの紐を解く動きは鈍かった。
「和泉」
虎徹は座る和泉の腰に背後から手を回すと、スニーカーを放り投げ、脚を広げさせ撫でる。
「ちょっと、虎徹……!?」
「悪い、もう我慢の限界だ」
「へ!? だって、部屋までもう少し――んんっ!」
ショートパンツの上から陰核に触れられ、和泉は身を震わせる。本能はそれを喜んでいたが、理性が耽るのを許さなかった。