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女は抱かれて刀になる
第1章 始まりは金曜日
「昨日より反応がいいな。見られると思ったら、興奮したか?」
舌を這わせれば、蜜が糸を引き虎徹を誘う。反応がいいのは、まっさらな体が快感を覚えたせいだろうが、虎徹はわざと意地悪を言って和泉を困らせた。
「ほら、また溢れてきた。虐められて喜ぶなんて、和泉も変態だな」
「あ……」
虎徹が指を中に入れれば、和泉はもう抵抗しなかった。己を支える手足を震えさせながら喘ぎ、虎徹の責めを受け入れる。いつしか自ら腰を振り、享楽に浸っていた。
「――と、ちょっと待て」
玄関の床が互いの体液で汚れきった頃、不意に虎徹は手を止めると、立ち上がった。
「虎徹……?」
和泉は涙で潤んだ瞳で見上げ、虎徹の足首を掴む。
「ボクがいやらしい子だから、嫌になっちゃった……?」
その声は不安に震えていて、虎徹は自分の失敗に気付く。すぐにしゃがみ込むと、和泉の頭を撫でながら声を掛けた。
「悪い、俺が無神経だったな。嫌だから逃げようってんじゃない、挿れるのに、ゴムがないとまずいだろうと思ってな」
「ホント? ボクがイヤになったんじゃないの?」
「これ見てみろ、嫌な女相手にこんなビンビン勃つかよ」