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女は抱かれて刀になる
第1章 始まりは金曜日
虎徹は自分の股を指差し、宝刀を見せ付ける。すると和泉はそれに手を伸ばし、慈しむように撫でた。
「……ゴムなんていらないよ。ボク、虎徹に全部汚してほしい。責任取れとかそういう事は言わないから、ちょうだい?」
やわやわと握られる肉棒の快楽と上目遣いの艶めかしさに、虎徹はつい理性を失いそうになる。だが、深呼吸し高ぶる心臓を抑えると、和泉の額を指で弾いた。
「駄目だ。昨日後先考えないでやっちまった事も、俺は反省してるんだ。お前が何を考えてここにいるのか、今は追及する気もないが……体は大事にした方がいい」
「虎徹……」
「昨日の事で万が一があれば、お前がどんな選択肢を選んでも責任は果たす。そしてこれからは未来のお前の身に間違いがないよう、節度ある『恋人』でいるつもりだ」
和泉はしばらく目を丸くしていたが、やがて手を離し虎徹に背を向け膝を抱える。虎徹はそんな和泉の肩に手を置くと、感慨深く頷いた。
「分かってくれたか」
だが、振り向いた和泉は、虎徹の想像と違い呆れて冷めた目をしていた。
「その話、車の中でボクにエッチな事しなかったら感動したけどね」