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女は抱かれて刀になる
第1章 始まりは金曜日
いつの間に戻ったのか、虎徹の声が耳元に響く。同時に、己を慰める手を取られ、間近に迫る絶頂を取り上げられてしまった。
「あっ……」
「誰がいつ来るかも分からないのに、目隠しオナニーか。なかなか上級者だな」
「だって……虎徹が意地悪するから!」
「まあ、そう怒るな。そんなスケベな和泉ならもっと喜ぶもん、持ってきたんだ」
虎徹はまた和泉をうつ伏せにすると、両手を頭の上に上げさせる。そして華奢な両手首を、紐のようなもので緩く縛った。
「これ、何?」
「いわゆる縛りプレイだな。お前自分じゃ見えないから分かんないだろうが、凄い格好だぞ?」
虎徹は和泉の胸にも紐を通しながら、興奮を抑えきれない声を上げる。が、胸の紐はすぐに解けてしまった。
「亀甲縛りって、あれどうやってるんだろうな? 俺もこんなプレイ初めてだから、全く分かんねえな」
「そんなのボクも知らないよ! もう、何でもいいから早くして。このままだと、ボク死んじゃう!」
何度も手の届くところまで来ているのに、掴めない快感。和泉は待ちきれなくて、縛られ動きの取りにくい体を悶えさせる。