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女は抱かれて刀になる
第2章 淫らで穏やかな土曜日
虎徹が指摘すれば、和泉は顔を真っ赤にして固まってしまう。そしてますます笑いを漏らす虎徹から目を逸らし、唇を尖らせた。
「照れてなんてない!」
「はいはい、分かった分かった。寝込みを襲われるなんてハプニングにうろたえてるのは、俺だけだな」
明らかに心を見透かされている態度に、和泉は拳を握る。だが虎徹はそれが振り下ろされる前に手首を掴み、和泉を抱き締めた。
「――本当に参ったな。お前みたいな人間は、初めてだ」
「虎徹……困ってるの? ボクのせいで?」
「ああ、お前のせいだな。俺の宝刀が、臨戦態勢から元に戻らねえ」
服の上からだが、押し付けられる剛直は熱くたぎっている。和泉は、ぴくぴくと反応するそれに秘裂を濡らす。和泉の中で今一番脳を支配するのは、欲情だった。
「虎徹……この格好、便利だね」
和泉は虎徹の作務衣の下衣をずらし、陰茎を露わにさせる。そして自ら腰を落とし、虎徹を女の欲に飲み込んでいった。
「ちょっと待て、また生で……くっ」
虎徹は一度身を離そうとするが、和泉の腰使いに理性が崩れる。下半身は言葉に反し、和泉を貪ろうと動いていた。