この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女は抱かれて刀になる
第2章 淫らで穏やかな土曜日
 
 虎徹は一つ溜め息を漏らすと、ちょうど会計を終えた和泉の元へ向かう。すっかり不機嫌になっていた和泉は、声を掛けるより先に虎徹を小突いた。

「こんな重いの女の子に持たせて一人にするなんて、サイテー。ほら見て、ボクの腕疲れて震えてる」

「だから悪かったって。驚いたろ、あいつ良識はあるけど、常識は気にしないから」

「刑事……なんでしょ? 虎徹、ボクとの事バレたら捕まっちゃうよ。捕まったら社会復帰出来なくなって、ヤクザになるしかなくなるんだから」

「心配してくれてんのか?」

「心配なんてしてない!」

 虎徹に向けて舌を出し、和泉は荒々しく品物を買い物袋に詰めていく。どうやって機嫌を直したものかと虎徹が悩んでいると、袋を突き出され睨まれた。

「もう帰ろ。あんまり人と話して、バレたら危ないし」

 重いと言って突き出したにも関わらず、和泉は荷物を虎徹に押し付ける事なく軽々持って足早に歩き出す。口には出さないが、まるで何かから逃げているようだった。

(今は触れるべきじゃないな、こりゃ)

 虎徹は和泉から袋を奪い取ると、片手でそれを持ち、もう片方の手で和泉と手を繋ぐ。先走らないよう一歩先を歩き、和泉をたしなめた。
 
/152ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ