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女は抱かれて刀になる
第2章 淫らで穏やかな土曜日
「何その訳分かんない理屈。虎徹ってホント変人だよね」
根拠があるようでまったくない理論に、和泉は思わず頬を緩めてしまう。虎徹は頬に軽くキスをすると、壁際に追い詰め和泉の作務衣の紐を解いた。
「ようやく笑ったな。じゃあ、仲直りを記念して可愛がってやる」
「へ? いや、別にボク虎徹と喧嘩したつもりはないけど……」
「じゃあ、普通に俺がやりたいからやる。駄目か?」
和泉に訊ねている態ではあるが、虎徹は下着がなくすぐ露わになった体に手を這わせていく。
「スーパーじゃ、俺が本気で手出せねえと思って、随分挑発してくれただろ? 帰ったらどんな風に泣かせてやろうかって、ずっと考えてたんだぞ」
「べ、別に嫌じゃないけど、さっきしたばっかりだし。するならするで、部屋に戻ろうよ」
「嫌だ。もう一分一秒も待てねえ、俺を煽りに煽ったお前が悪いんだ」
笑ったばかりの和泉は口の端をひきつらせ、縮こまる。しかし壁際に追い詰められては逃げ場もなく、虎徹の思うままにされるしかなかった。
「もう、ホント虎徹って変態! 性欲魔神!」
「ノーパンで外歩いて男を挑発するエロ娘にゃちょうどいいだろ」