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女は抱かれて刀になる
第3章 夕日の沈む日曜日
口に広がる飴の欠片は、混じり合う唾液で星の瞬きのように消えていく。濃厚な甘い時間はあっという間に終わってしまうが、名残惜しむ唇はいつまでも離れない。高まる熱を冷ましたのは、川を跳ねる魚の音だった。
「虎徹……戻ろ」
「そうだな。ここは落ち着くけど、今の気分には合わねえ」
虎徹は和泉を抱き抱えると、車まで戻る。そして和泉を助手席に押し込むと、椅子を倒し覆い被さった。
車の中は密室だが、二人を隠す仕切りはない。この前はそれを嫌がった和泉だが、今日は自ら服を脱ぎ、虎徹に腕を回した。
「虎徹……ボク、されてばっかりじゃ嫌だよ。ボクも、虎徹に気持ち良くなってほしい」
和泉は器用に虎徹を押し倒すと、期待に満ちた虎徹自身に手を絡める。細い指が根元からそっと先端まで愛でれば、それはさらに硬さを増した。
「今日で終わりだから……全部、ちょうだい?」
妖艶な笑みを浮かべた唇は、ためらいなく虎徹自身をくわえる。狭い車内、股間に潜り込みそれを舐めるのはなかなか辛そうだが、和泉が離れる気配はなかった。
唾液が絡み、熱を帯びた口内は心地良く、虎徹は快楽を堪能する。