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女は抱かれて刀になる
第1章 始まりは金曜日
「ま、ちーと寒くても気にするな。俺のお腰の宝刀が、じきに熱くしてやるから」
「やっぱりおじさんだ、変態おじさん」
和泉の冷たい視線が、虎徹の陰茎に向けられる。鍛えられた全身の筋肉に見劣りしない立派な物は、期待に勃ち上がっていた。
「今日俺達は『恋人』なんだろ? なら、変態にも付き合ってもらうぞ」
虎徹は和泉の首筋に唇を落とし、柔らかく啄んでいく。そのたび強張る和泉を見て、虎徹は一つ疑問を抱いた。
(こいつ、もしかして……? いや、だとしたら、なんで俺を誘ったんだ?)
和泉の張りがある胸に手を伸ばしながら、虎徹は訊ねる。だがそれは、胸に抱いた疑問ではなかった。
「――なあ、刀って鉄を何回も打って作るだろ。あれはどうしてか知ってるか?」
「は? なんで急に……知らないよ、そんなの」
「あれは熱に溶かして打つ事で、不純物を弾いてるんだ。つまり、打てば打つほど鉄の純度が高くなるって訳だ」
「ふーん……で、だから?」
やわやわと揉まれる胸の感触に息を荒くしながら、和泉は首を傾げる。虎徹はそんな和泉の泣きぼくろを舐め、いたわる瞳を向けた。