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Dolls…
第7章 瞳の中の過去
理解しようと頭を動かそうにも、思考回路が今にも停止してしまいそうで

気を抜けば意識さえ手離してしまいそうになる。

「やだ…、ぅああっ、やだぁっ!!」

「もう少し我慢してろっ、んっ、俺がイクまで…っ」

耳元に椎葉さんの息遣いを感じる。

私が絶頂を迎えても、椎葉さんの欲を受け入れない限りこの行為は終わらない。

私は…、いろんな意味でももう限界なのに…。


「だ、だめ…っ、だめぇぇぇぇっ!変になっちゃ、ああああっ!あぁぁんっ!!」


薄れそうになる意識の中で、ハッと頭の中に浮かんだ光景。





あの時、椎葉さんの背中にしがみつく奈々さんに、椎葉さんが言った台詞。

椎葉さんの背中で小さく震える奈々さんに冷たい台詞を吐いた椎葉さん。

あの時の情景がスローモーションで甦る。




あの時、椎葉さんは

背中で震える奈々さんに…。





"俺は…"






あの時の椎葉さんの声が脳内に響いた。







"俺は、俺を想って流す涙に興味はない。俺を愛してるとほざく女にも興味はない"













━━━━━━━っ!!







あの時、椎葉さんは奈々さんにも同じ事を言ってた。

あの時はあの光景に呆気に取られて、言葉の意味なんて理解しようとしなかったけど。

あれは、遠回しに奈々さんの事をフッたのだと思ってたけど、そうじゃない。




「も、許し、許して下さ…、あああぁぁぁぁぁっ!!」










自分の事を憎んでる私を選んだ。

愛してると言った奈々さんじゃなくて、私を…。

だけど、どうして?

自分を愛してると言ってくれてる女性じゃなく、どうして憎んでる私を選んだの…?

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