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Dolls…
第8章 古傷
「1人で登れます…」

「無理するな」

「無理なんか…っ」



ガタッと椅子から立ち上がった椎葉さん。



━━━━━━━━っ。



上半身、裸のまま目の前に立っているが…

さっきは部屋が暗かったし、視界もボヤけてちゃんと見てなかったけど

どっしりとした厚い胸板と腕。

日頃から鍛えてるかのような筋肉質な体。

改めて目の前に立たれると、どれだけ高身長なのかがわかる。

まるで、彫刻みたいな体だ。


私は、この体に抱かれたんだ…。

どんなに抵抗してもあの腕と胸板で抱き締められたら身動き1つ取れない、そう思い知ってしまう。



「俺の体に見とれてたのか?」

「なっ…」

クスクスと笑う椎葉さんの笑顔にハッと我に返った。

意表を突かれたその言葉に全身の血液が顔に集結したかのように熱くなってるのがわかる。

ただでさえふらふらなのに…。

驚きで体の力が抜けて倒れそうになるも、何とか壁に手を付けて体を支えた。


「べ、つに…、見とれてなんか…っ」

「お前は嘘つくの下手だな」


私の反応1つ1つを楽しむかのようにクスクスと笑っている。

私の反応が過剰過ぎるのか…?

何にせよ、見とれていたというのは完全な図星だ。

慌てて否定するも私の反応を見れば鋭い椎葉さんじゃなくても一目瞭然だろう。


「何で、そんなに鍛えてるんですか…?鍛える必要なんかないでしょ?人形作り師なのに…」

「だからだよ。人形ばかり作ってると運動不足で体が鈍っちまう。それなりにジムで鍛えてるんだよ」


…まぁ、確かに人形作りは1日中机に向かって作業してるようなもんだけど。

椎葉さんの言葉に納得した。

こんな山奥に籠ってたんじゃ鈍るどころかカビまで生えそうだ。

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