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Dolls…
第9章 腕の中の宝物
…ホラー映画さながらに斧の刃が見えた瞬間は焦った。

下手すればトラウマものだ。

だけど、今は…

「もう、大丈夫ですから…」


今は何より椎葉さんの顔が見れない。

ベッドに座り込んだまま椎葉さんに背を向け続けていると…




━━━━━ギシッ

「……っ!ちょっ…」




背後で聞こえたベッドのスプリングが軋む音と、微かに沈むベッド。

振り返ると、椎葉さんがベッドに登ってきていた。

しかも、私のすぐ真後ろに…。


「さっきからこっちを見ないが…、そんなに俺が怖いか?」

「こ、怖いとかじゃなくて…」

「"俺が嫌い"か?」

ニヤッと笑う椎葉さんだが、その答えはどれも全部的外れ。


怖いとか嫌いとか、今はそんな単純な気持ちじゃない。

椎葉さんの台詞が頭にこびりついて…、何て言うか、気まずい…。

現に今も、真後ろにいる椎葉さんに顔を向けてはいるが視線は椎葉さんから微妙にズレてる。

椎葉さんの目を直視出来ない…。

今までなら椎葉さんの目を見ながらだって悪態つけたのに、だ。


椎葉さんの顔が見れない理由を椎葉さん本人に言えるはずもない。


「…ほっといて下さい!」

「それじゃ答えになってないだろ?」

真後ろにいる椎葉さんに再び背を向けた。

当の椎葉さんはあんな台詞を吐いた事に何の意識もないかのようだ。

何でそんな普通にしてられるの…。

椎葉さんに背を向けて無視を決め込もうとした、が…


「おい…っ」

「きゃっ!」


急に後ろから肩を捕まれて

そのまま…



━━━━━ドサッ



「ちゃんと俺の目を見て答えろ」



椎葉さんに肩を捕まれ、そのまま椎葉さん方へと引き寄せられて

重力に従うようにそのまま後方へと仰向けに倒れてしまった。

そして、仰向けに倒れた私の体の上に椎葉さんが馬乗り状態になってきたのだ。



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