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Dolls…
第13章 暖かな腕の中
「椿っ‼おい…っ」
ガタッ!
席から立ち上がったシュウちゃんが崩れかけた私の元へ駆け寄ろうとした。
私の様子を見て焦ったかのような表情を見せている。
「椿っ!」
ダメ…、シュウちゃん、来ないで…っ!
今来たら、バレちゃう…っ!
嫌━━━━━━っ!
私の元へと駆け寄ろうとするシュウちゃん。
「つば━━━━━」
だけど…
「大丈夫か?椿?」
「あ…っ」
壁に寄りかかる私の後ろには、いつの間にか椎葉さんの姿があった。
「し、椎葉さ…」
「あ、椎葉さん」
私の姿をニコッとした笑顔で見下ろしている。
お風呂上がりのせいか髪は少し濡れていて微かに水滴も滴っている。
いつもならすぐにわかる椎葉さんの気配。
だけど今は、椎葉さんの気配を感じる余裕もなくなっていた。
私の歩みが遅いせいで、椎葉さんはシャワーを浴び終え私達に追い付いてしまったみたいだ。
「あ、何か…、椿の奴、体調不良みたいで…」
私の変わりにシュウちゃんが私の容態を椎葉さんに説明してくれている。
「椿は部屋に帰した方が…」
「ほぅ…」
ニヤッとした笑顔で私を見下ろす椎葉さんの目は何やら満足げにも思えた。
身体中汗だくで、顔も真っ赤で足取りも覚束無い。
そんな私の反応、椎葉さんが見逃すはずがない。
「体調不良なら、せめて食事だけでも済ませろ。後で部屋に風邪薬でも届ける」
ガタッ!
席から立ち上がったシュウちゃんが崩れかけた私の元へ駆け寄ろうとした。
私の様子を見て焦ったかのような表情を見せている。
「椿っ!」
ダメ…、シュウちゃん、来ないで…っ!
今来たら、バレちゃう…っ!
嫌━━━━━━っ!
私の元へと駆け寄ろうとするシュウちゃん。
「つば━━━━━」
だけど…
「大丈夫か?椿?」
「あ…っ」
壁に寄りかかる私の後ろには、いつの間にか椎葉さんの姿があった。
「し、椎葉さ…」
「あ、椎葉さん」
私の姿をニコッとした笑顔で見下ろしている。
お風呂上がりのせいか髪は少し濡れていて微かに水滴も滴っている。
いつもならすぐにわかる椎葉さんの気配。
だけど今は、椎葉さんの気配を感じる余裕もなくなっていた。
私の歩みが遅いせいで、椎葉さんはシャワーを浴び終え私達に追い付いてしまったみたいだ。
「あ、何か…、椿の奴、体調不良みたいで…」
私の変わりにシュウちゃんが私の容態を椎葉さんに説明してくれている。
「椿は部屋に帰した方が…」
「ほぅ…」
ニヤッとした笑顔で私を見下ろす椎葉さんの目は何やら満足げにも思えた。
身体中汗だくで、顔も真っ赤で足取りも覚束無い。
そんな私の反応、椎葉さんが見逃すはずがない。
「体調不良なら、せめて食事だけでも済ませろ。後で部屋に風邪薬でも届ける」