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Dolls…
第2章 運命
「あの…、すいませんっ!変な意味はないんですっ!人形みたいに綺麗だなって…っ」



…うわぁ、どうしよう。

何とか許してもらえたのに、私ってば余計な一言を…っ。

しかも、男性に向かって「綺麗」だなんて嬉しくないに決まってんじゃん。

やっちゃった、と言わんばかりに俯いていると…。


「ふっ、面白い。お前の名前は?」

「…へ?」

「名前だ」

「あ、えっと…、水野 椿です」


最悪だ。

名前を聞くってことは警察に突き出されるのかな?

「椿か」

男は先程よりも私の近くに歩み寄り、私の顔の近くにまで自分の顔を近づけてきた。

「あ、あの…」

鼻先に男の気配を感じた。

…どうしよう、もしかしたら、ぶたれるとか?

恐怖のあまり体が震える。



「お前…」

「はいっ!」


名前を呼ばれた訳でもないのに、男からの声にお腹の中から声が出てしまった。


「俺の顔を人形と言っていたが、お前こそ人形みたいだな」

「え…?」

「サラサラの黒髪に、その顔立ち…」



あー、そう言えば昔、シュウちゃんに「市松人形」ってあだ名を付けられたっけ。

この黒髪のせいなんだろうけど、私の顔立ち的に茶髪もショートカットも似合わないし。

「よく…、言われてました、けど…」

あぁ、何でもいいから腕の縄をほどいて欲しい。

きつく縛られてるせいか鬱血してるような気がする。


「気に入った」

「…え?」

気に入ったって、何が?

男のその一言。

一体何を気に入ったというのか。



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