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Dolls…
第13章 暖かな腕の中
「さて、それじゃあ、遠慮なく召し上がってくれ」
私とシュウちゃんの目の前に並んでいる料理。
サーロインステーキをカットしたかのような分厚いお肉に、色とりどりに盛られたサラダ。
パンプキンスープ。
お皿の両端にはフォークとナイフとスプーン。
「じゃあ…、頂きます」
シュウちゃんは遠慮がちな声を出しながらもよほど空腹だったのか両端の食器を手に食事を平らげていく。
しかし、こんなにも食欲をそそりそうな食事を前にしても私の体は食事を受け付ける事が出来なかった。
食欲を感じなかったのだ。
「はっ、はぁ…っ」
シュウちゃんとの距離は約30cm。
いつシュウちゃんがこの音に気付か、それがとても怖かった。
「ほぅ。修也君は若いのにテーブルマナーは完璧だな」
「あぁ。地元じゃ営業の仕事をしてるんで。上の人とこういう店に行くこともあるんです」
意識が朦朧とする私の横でシュウちゃんは食事を進めているが、どうやら椎葉さんから見て、シュウちゃんのテーブルマナーは完璧みたい。
私は未だに慣れていないのに…。
本当ならシュウちゃんと楽しく会話しながら食事をしてるはずなのに、どうしてこんな…。
無意識のうちに私の手が下半身に伸びた。
衣服の上から、辛さを押さえるようにスカートの生地をギュッと握り締める。
「はぁ…、はぁ…」
「椿…、お前本当にヤバイぞ!医者に見せた方が…」
さっきよりも更に顔を紅潮させて、瞳には涙を浮かべて…、病人そのものの表情を浮かべる私をシュウちゃんは必死で気遣ってくれている。
「い、いいの…っ、本当に…っ」
さっき、椎葉さんにお姫様抱っこをされてここまで歩かれた時に、椎葉さんの体を通じて私の体にまで歩く振動が伝わってきていた。
…恐らく、あれがトドメだった。
私とシュウちゃんの目の前に並んでいる料理。
サーロインステーキをカットしたかのような分厚いお肉に、色とりどりに盛られたサラダ。
パンプキンスープ。
お皿の両端にはフォークとナイフとスプーン。
「じゃあ…、頂きます」
シュウちゃんは遠慮がちな声を出しながらもよほど空腹だったのか両端の食器を手に食事を平らげていく。
しかし、こんなにも食欲をそそりそうな食事を前にしても私の体は食事を受け付ける事が出来なかった。
食欲を感じなかったのだ。
「はっ、はぁ…っ」
シュウちゃんとの距離は約30cm。
いつシュウちゃんがこの音に気付か、それがとても怖かった。
「ほぅ。修也君は若いのにテーブルマナーは完璧だな」
「あぁ。地元じゃ営業の仕事をしてるんで。上の人とこういう店に行くこともあるんです」
意識が朦朧とする私の横でシュウちゃんは食事を進めているが、どうやら椎葉さんから見て、シュウちゃんのテーブルマナーは完璧みたい。
私は未だに慣れていないのに…。
本当ならシュウちゃんと楽しく会話しながら食事をしてるはずなのに、どうしてこんな…。
無意識のうちに私の手が下半身に伸びた。
衣服の上から、辛さを押さえるようにスカートの生地をギュッと握り締める。
「はぁ…、はぁ…」
「椿…、お前本当にヤバイぞ!医者に見せた方が…」
さっきよりも更に顔を紅潮させて、瞳には涙を浮かべて…、病人そのものの表情を浮かべる私をシュウちゃんは必死で気遣ってくれている。
「い、いいの…っ、本当に…っ」
さっき、椎葉さんにお姫様抱っこをされてここまで歩かれた時に、椎葉さんの体を通じて私の体にまで歩く振動が伝わってきていた。
…恐らく、あれがトドメだった。