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Dolls…
第13章 暖かな腕の中
「はっ、く…」

下唇を噛み締めながら必死に漏れる声を圧し殺す。

床に伏せたまま目を固く閉じて荒い息を吐きながら涙をポロポロ溢して…。

「おいっ、椿!しっかりしろっ!」


シュウ…ちゃん…。

倒れる私のそばでシュウちゃんはオロオロしている。

私を抱き起こそうか、無理に動かさない方がいいかと迷いながら。


でも…、ダメ、シュウちゃん…。

こんな近くに来たら、バレちゃう…。


「何でも、な…あっ」

「何でもないわけねぇだろっ!」


もう、ダメ…。

こんな状態じゃどんな言い訳も通用しない。

大丈夫な状態じゃない。

「く…っ」

下半身を抑える訳もいかず、必死にスカートの裾を握り締め体の痙攣を抑えようとした。

だけど、私の下半身では尚もあの機械音が作動する音が聞こえる。

さっきよりも激しく、大きく振動する音。


「椿っ!」



も、ダメ…

頭が可笑しくなりそう…。

このままじゃ、もう…、本当に…っ!




涙を流しながら何とか起き上がろうとするが、体が言うことを効かない。

最早起き上がる力すら残ってない。

そんな気力、根刮ぎ奪われてしまっている。



貧血を起こしたかのようにクラクラする頭に鞭を打ち起き上がろうとしたその時だ。






「俺が運ぼう」

━━━━━━…?








「あ、ちょ…っ」

私の体がまたもやふわりと宙に浮いた。

それは、さっきよりも高く高く、私の体を地上から離して行く。

重力に逆らうように宙に浮いた自分の体に驚きながらゆっくり目を開けると、それは


「無理をさせたみたいだな。部屋まで送ろう」

「……あ」


椎葉さんの、腕の中…?




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