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Dolls…
第2章 運命
別に、キスなんて初めてじゃなかった。

学生時代、彼氏の1人や2人ぐらいはいたんだ。

「も、もういいでしょ!不法侵入したことと盗撮したことは謝ります!早く縄を…っ」

「そうは行かない。俺の仕事の手伝いをすると言っただろ?」

「誰がそんな事…」

許して貰う変わりに出された条件だが受けるとは一言も言ってないし断るつもりでいたんだ。

この人が勝手に話を進めてるだけだ。


しかし、私の話を聞かないまま男の手は私の服を━━━━




「きゃあああぁぁぁぁぁぁっ!!」

服の裾をグイッと捲し上げられて、私の胸元が露になってしまう。

その胸元に唇を近づけられて…。


ここまで来たら、何をされるかなんてもう1つしかない。


まさか…、この人…っ。




「い、嫌っ!!やめてっ!!」

必死に抵抗したが腕は縛られてるし、唯一自由の足をばたつかせても大の男には何の意味もない。

ふかふかのベッドの上じゃ踏ん張りも効かず蹴り上げる事も出来ない。

「いやぁぁぁっ!!助けてっ!!誰かぁぁぁぁぁっ!!」

「好きに叫べ。この屋敷には俺1人しかいない。それに、こんな山奥じゃ誰も来やしない」



確かに、ここに来るまでの長い道程。

その道中、誰ともすれ違わなかった。

完全に下界と隔離されたこの屋敷。

私の声は誰にも届かない。



男の手はジーンズのボタンとチャックにまで伸びて来る。



「や、やめてっ!離してっ、触らないでっ!!」



怖い…。

まさか、私はこのままこの男に…っ?

「嫌…っ、お願…、やめてっ!」

ジーンズと一緒に脱がされていくショーツ。

上半身は服と一緒にブラまで捲り上げられてしまっている。


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