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Dolls…
第1章 出会い
梓の息が整うのを待ち、私と梓は真っ赤な街中を一緒に帰ることになった。
私と梓の家は会社から徒歩県内にあるから。
「どう?東京には慣れた?」
「全然…。だってまだ上京して半年しか経ってないもん。やっぱ田舎と全然違うね」
私は東京に出て来てからまだ半年しか経ってないのだ。
私は産まれも育ちも田舎で、この年齢になるまで大都会東京になんて来たことすらなかったのだ。
そんな田舎育ちののほほんとした気性の私が、こんなゴミゴミした都会で生きている。
何故なら、私はこの東京でやりたいことがあるからだ。
「確か、椿は東京の美大に行きたいんだっけ?」
「うん。でも、いきなり試験となると自信ないからまずは1年ぐらいは勉強するつもりなんだ」
そう。
私はこの東京の美大に進学したくて上京して来たのである。
昔から絵を描くのが好きで小さい頃の夢は漫画家だったくらい。
成長するに連れて本格的に絵を勉強したくなり、思い切って東京の美大への進学を決めた。
しかし、新参者の田舎者が飛び入りで挑めるほど甘くはない。
上京前に美大のオープンキャンパスに参加した際にレベルの違いを目の当たりにして肩を落とした。
だから、東京で1年間は勉強をしてそれから美大を受けるつもりなのだ。
「椿の両親はよく許したね~。東京で女の子の一人暮らしは何かと物騒だよ」
「最初は大反対されたけど学費と生活費は自分で何とかするから!ってお願いしたら最後は根負けしてた」
「ゴリ通しってわけね。私はこんなゴミゴミした都会よりおっとりとした田舎の方がいいと思うけどな。空気は美味しいし水は綺麗だし」
ちなみに、梓は産まれも育ちもこの東京。
都会っ子の梓から見れば田舎はとても魅力的らしい。
私と梓の家は会社から徒歩県内にあるから。
「どう?東京には慣れた?」
「全然…。だってまだ上京して半年しか経ってないもん。やっぱ田舎と全然違うね」
私は東京に出て来てからまだ半年しか経ってないのだ。
私は産まれも育ちも田舎で、この年齢になるまで大都会東京になんて来たことすらなかったのだ。
そんな田舎育ちののほほんとした気性の私が、こんなゴミゴミした都会で生きている。
何故なら、私はこの東京でやりたいことがあるからだ。
「確か、椿は東京の美大に行きたいんだっけ?」
「うん。でも、いきなり試験となると自信ないからまずは1年ぐらいは勉強するつもりなんだ」
そう。
私はこの東京の美大に進学したくて上京して来たのである。
昔から絵を描くのが好きで小さい頃の夢は漫画家だったくらい。
成長するに連れて本格的に絵を勉強したくなり、思い切って東京の美大への進学を決めた。
しかし、新参者の田舎者が飛び入りで挑めるほど甘くはない。
上京前に美大のオープンキャンパスに参加した際にレベルの違いを目の当たりにして肩を落とした。
だから、東京で1年間は勉強をしてそれから美大を受けるつもりなのだ。
「椿の両親はよく許したね~。東京で女の子の一人暮らしは何かと物騒だよ」
「最初は大反対されたけど学費と生活費は自分で何とかするから!ってお願いしたら最後は根負けしてた」
「ゴリ通しってわけね。私はこんなゴミゴミした都会よりおっとりとした田舎の方がいいと思うけどな。空気は美味しいし水は綺麗だし」
ちなみに、梓は産まれも育ちもこの東京。
都会っ子の梓から見れば田舎はとても魅力的らしい。