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Dolls…
第2章 運命
どんなに泣き叫んでも誰も来ない。

こんな山奥の人里離れた洋館で、私は…。


遮られた視界。

聞こえるのは、男の荒い息づかいとベッドが軋む音。

そして、窓を殴る風の音だけ。


「ひっく、いやぁ…っ、あぁぁっ!」

「もっといい声で泣いてみろ…」

私の泣き声もこの男の欲求を掻き立てるだけ。

泣き叫べば叫ぶほど逆効果だ。

「ふっ、あ…ぁっ!」

視界を覆っている目隠しの布がじんわりと濡れていく。

目隠しの下で涙が止めどなく溢れているからだ。

痛さと恐怖と悔しさで…。




「くっ、ん」

「痛…っ、あぁぁっ!やぁぁぁ…っ」




━━━━━━━━━ッ!!
















しばらくして、男は私の体から離れた。

私の下半身に挿入されてたモノもずるりと体から出ていった。

ソコから何かが抜ける感覚に身震いがした。


…気持ち悪い。

こんな奴に、ムリヤリ…。

こんな奴のモノが、私の中に…。




「…さすがに、処女の体じゃイケそうにないんでね。これぐらいにしといてやる」

そう言うと、私の視界を覆っていた布を取り去ってくれた、が

私の顔は既にぐちゃぐちゃだった。

涙と汗と、口の端からだらしなく垂れた唾液。



…死んでしまいたい。

最中にでも舌を噛み切ればよかった。




私の目には覇気がなくなって、その視線は視点が定まらないままに宙を仰いでいる。

私は今、どうなってるの…?

感じるのは、体のあちこちに残る痛みだけ。





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