この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dolls…
第18章 パンドラの箱
「あっ、う…っ」
呼吸が出来なくて苦しい。
瞳には涙が溜まって行く。
そして、椎葉さんの腕は振り払うように私の首から離れた。
「ぐっ、あ…、ケホッ、ケホッ…」
「は…、こんなんで失神されたら困るんだよ…」
解放された喉で必死に呼吸を整えたが椎葉さんの瞳を見た瞬間、とてつもない恐怖に襲われた。
今までにないくらいの怒りを宿したその目。
まるで殺意でも持ったかのような悪魔の瞳。
椎葉さんは本気で私を…。
椎葉さんのお母さん。
それは、決して触れてはならない琴線。
踏み入ってはならない領域だったのだ。
なのに私は、無神経にもそのテリトリーにズカズカと足を踏み入れてしまったのだ。
そして、自業自得ながら椎葉さんの逆鱗に触れてしまった。
こんな、殺意を燃やしてしまう程に…。
「ふっ、んっ!んぐっ!」
マウスピース越しに必死に椎葉さんに謝ろうとしたが、マウスピースが邪魔をして上手く言葉に出来ない。
「何言ってんのか全然わかんねぇよっ」
そう言うと椎葉さんは片手で私の髪を強く引っ張り上げた。
「うぐっ!」
後頭部の髪を捕まれ後ろに引っ張られたかと思うと、もう片方の腕で私の胸をグッと鷲掴みにした。
「んぅっ!!」
痛い…。
髪を引っ張られてる後頭部も、鷲掴みにされてる胸も、吊るされている腕も足も、身体中が痛い。
「ふ、ん…っ」
「どうした?痛いか?」
更に後頭部の髪を引っ張られて顔を上向きにされる。
こうなると椎葉さんに顔が丸見えだ。
さっきまで我慢してた涙がポロポロと溢れてくる。
痛いのは体だけじゃない。
ここまで酷いことをされてるのが悲しくて辛いこと…。
心まで痛い…。
呼吸が出来なくて苦しい。
瞳には涙が溜まって行く。
そして、椎葉さんの腕は振り払うように私の首から離れた。
「ぐっ、あ…、ケホッ、ケホッ…」
「は…、こんなんで失神されたら困るんだよ…」
解放された喉で必死に呼吸を整えたが椎葉さんの瞳を見た瞬間、とてつもない恐怖に襲われた。
今までにないくらいの怒りを宿したその目。
まるで殺意でも持ったかのような悪魔の瞳。
椎葉さんは本気で私を…。
椎葉さんのお母さん。
それは、決して触れてはならない琴線。
踏み入ってはならない領域だったのだ。
なのに私は、無神経にもそのテリトリーにズカズカと足を踏み入れてしまったのだ。
そして、自業自得ながら椎葉さんの逆鱗に触れてしまった。
こんな、殺意を燃やしてしまう程に…。
「ふっ、んっ!んぐっ!」
マウスピース越しに必死に椎葉さんに謝ろうとしたが、マウスピースが邪魔をして上手く言葉に出来ない。
「何言ってんのか全然わかんねぇよっ」
そう言うと椎葉さんは片手で私の髪を強く引っ張り上げた。
「うぐっ!」
後頭部の髪を捕まれ後ろに引っ張られたかと思うと、もう片方の腕で私の胸をグッと鷲掴みにした。
「んぅっ!!」
痛い…。
髪を引っ張られてる後頭部も、鷲掴みにされてる胸も、吊るされている腕も足も、身体中が痛い。
「ふ、ん…っ」
「どうした?痛いか?」
更に後頭部の髪を引っ張られて顔を上向きにされる。
こうなると椎葉さんに顔が丸見えだ。
さっきまで我慢してた涙がポロポロと溢れてくる。
痛いのは体だけじゃない。
ここまで酷いことをされてるのが悲しくて辛いこと…。
心まで痛い…。