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Dolls…
第3章 人形遊び
このまま、私はこの男に…、と覚悟を決めて瞳を閉じた時

男は1枚の紙を私の目の前に出してきた。


「……な、何よ、これ…」

「俺が昨日完成させた人形の写真」


その写真を私の顔の横にひらりと置くと、男は私の体の上から離れてくれた。

私をモデルにしたっていう人形の写真?

…そんな写真、見たくもないっ!


男が退けてからも私はベッドの上から動けないでいる。

これがあの男の言ってた絶望か…。


「いいか。変な気は起こさない方が身の為だ。それと、今度俺の事を名前で呼ばなかったら…、どうなっても知らないからな」

「…………っ」

男から顔を反らしそっぽを向いたが、そうしてる間に男は部屋から出て行ってしまった。

ドアが閉まる音が聞こえる。







1人残された人形だらけの広い部屋。

山奥なだけあって何の音も聞こえない。

人の声も、電車が通過する音も、何も聞こえない。

静かな山奥の、こんな不気味な部屋に1人ぼっち。




あの男は、私をどうする気なんだろう。

人形作りの為だと銘打ってこれからどんな仕打ちを受けるのだろうか。




っていうか、今何時だろう?

本当なら今日も派遣の仕事が入ってたのに…、無断欠勤になっちゃうな。

今は無断欠勤とかそんな事言ってる場合じゃないけど、頭がちゃんと働かない。

思考が停止したかのように何も考えられない。

ただ、高い天井と、吊るされたシャンデリアをぼんやりと眺めていた。


考えなきゃいけないことが多過ぎて、一気にいろんな事がおきすぎて頭が付いていかない。



起き上がる気力も起きなくてそのまま広いベッドの上でゴロンッと寝返りを打った。






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