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Dolls…
第23章 危険な香り
怖くて目を閉じてしまったが、それでもわかる。
この感触が何なのか…、椎葉さんが教えてくれた。
「んっ、んぅっ!」
嫌…っ!
椎葉さん以外の人となんて嫌…。
それでなくてもさっき、やっと椎葉さんの声が聞こえたの…。
愛しくて愛しくて、たまらなく聞きたかった椎葉さんの声が聞けたの。
今日だけは椎葉さんの声の余韻に浸りたかったの。
お願い、やめて…っ!!
「━━━━っ!!…んっ、はっ、いやぁぁぁぁっ!!」
安藤さんの唇から解放され必死で叫ぶが誰も来やしない。
私の声が枯れるだけ。
いくら叫んでも怒鳴っても…。
「椿ちゃん、まだそんなに秋人の事が好きなんだ…」
「え…?」
「そうだよね。秋人の事思い出してお風呂場であんな事しちゃうぐらいだから…、仕方無いか」
━━━━━っ!!
その言葉に私の顔が紅潮する。
まさか、あの現場を見られていたなんて…っ。
椎葉さんの事を思い出しながら自分で自分を慰めてたあの光景を見られていたなんて。
見られていたと思うだけで死んでしまいたいぐらいに恥ずかしさを感じた。
「無理な事して傷つけたくなかったから必死に我慢してたのに…、椿ちゃんが悪いんだよ?」
「や、だ…」
「大体、男と女が1つ屋根の下に暮らしてるんだから…、こうなっちゃうのは自然だよね」
「………っ」
それは、安藤さんがムリヤリ私をここに閉じ込めたからだ。
ショックから立ち直れず早くに出て行かなかった私も悪いけど、私ばかりが悪いんじゃない。
私と奈々さんを比べ重ね合わせてる安藤さんの方がよっぽど狡くて卑怯だ。
この感触が何なのか…、椎葉さんが教えてくれた。
「んっ、んぅっ!」
嫌…っ!
椎葉さん以外の人となんて嫌…。
それでなくてもさっき、やっと椎葉さんの声が聞こえたの…。
愛しくて愛しくて、たまらなく聞きたかった椎葉さんの声が聞けたの。
今日だけは椎葉さんの声の余韻に浸りたかったの。
お願い、やめて…っ!!
「━━━━っ!!…んっ、はっ、いやぁぁぁぁっ!!」
安藤さんの唇から解放され必死で叫ぶが誰も来やしない。
私の声が枯れるだけ。
いくら叫んでも怒鳴っても…。
「椿ちゃん、まだそんなに秋人の事が好きなんだ…」
「え…?」
「そうだよね。秋人の事思い出してお風呂場であんな事しちゃうぐらいだから…、仕方無いか」
━━━━━っ!!
その言葉に私の顔が紅潮する。
まさか、あの現場を見られていたなんて…っ。
椎葉さんの事を思い出しながら自分で自分を慰めてたあの光景を見られていたなんて。
見られていたと思うだけで死んでしまいたいぐらいに恥ずかしさを感じた。
「無理な事して傷つけたくなかったから必死に我慢してたのに…、椿ちゃんが悪いんだよ?」
「や、だ…」
「大体、男と女が1つ屋根の下に暮らしてるんだから…、こうなっちゃうのは自然だよね」
「………っ」
それは、安藤さんがムリヤリ私をここに閉じ込めたからだ。
ショックから立ち直れず早くに出て行かなかった私も悪いけど、私ばかりが悪いんじゃない。
私と奈々さんを比べ重ね合わせてる安藤さんの方がよっぽど狡くて卑怯だ。