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Dolls…
第24章 秘密の人形
これは、安藤さんが仕掛けた罠かも知れないと
そう思うと無意識のうちに体が警戒体制を取ってしまう。
…騙されるな、油断するな。
この人は笑いながらも平気で私をここに監禁出来る人なのだから。
ベッドに腰かける私の目の前の床に腰を下ろした安藤さん。
そして、手に持っていたマグカップの片方を私に差し出した。
「はい、どうぞ。ろくに何も食べてないでしょ?」
「……いらない」
すき焼きですら食べられなかったのに、カフェインなんて飲めるわけがない。
マグカップから立つ湯気、コーヒーの香りが鼻を突いた。
「飲んだ方がいい。落ち着くよ」
「………っ」
コーヒーなんて飲める気がしない。
お茶をしながら談笑するような内容じゃなさそうだし。
だけど、食欲はないけどお腹は空いてる。
油断すればお腹の虫が今にも泣きそうだ。
それに…、あたたかなコーヒーを飲んで気持ちを落ち着けてから話を聞いた方がいいかも知れない。
「……………。」
「キャラメルラテ風味だから美味しいと思うよ」
差し出されたマグカップを黙って受け取った。
あたたかな温もりが掌に伝わってくる。
「さて、秋人のお母さんの話だよね?」
私がマグカップを受け取ったのを確認し安藤さんも自分のマグカップの中のコーヒーを2口ほど飲み込んだ。
つられて私までキャラメルラテを口に含んだ。
甘いキャラメルの味が口一杯に広がって行く。
甘いものは心を落ち着けるって言うけど…、本当だったみたいだ。
「…ん。教えて下さい」
キャラメルラテと一緒に私の不安や恐怖、躊躇いを一緒にゴクリと飲み下した。
何を聞いても動じないように。
そう思うと無意識のうちに体が警戒体制を取ってしまう。
…騙されるな、油断するな。
この人は笑いながらも平気で私をここに監禁出来る人なのだから。
ベッドに腰かける私の目の前の床に腰を下ろした安藤さん。
そして、手に持っていたマグカップの片方を私に差し出した。
「はい、どうぞ。ろくに何も食べてないでしょ?」
「……いらない」
すき焼きですら食べられなかったのに、カフェインなんて飲めるわけがない。
マグカップから立つ湯気、コーヒーの香りが鼻を突いた。
「飲んだ方がいい。落ち着くよ」
「………っ」
コーヒーなんて飲める気がしない。
お茶をしながら談笑するような内容じゃなさそうだし。
だけど、食欲はないけどお腹は空いてる。
油断すればお腹の虫が今にも泣きそうだ。
それに…、あたたかなコーヒーを飲んで気持ちを落ち着けてから話を聞いた方がいいかも知れない。
「……………。」
「キャラメルラテ風味だから美味しいと思うよ」
差し出されたマグカップを黙って受け取った。
あたたかな温もりが掌に伝わってくる。
「さて、秋人のお母さんの話だよね?」
私がマグカップを受け取ったのを確認し安藤さんも自分のマグカップの中のコーヒーを2口ほど飲み込んだ。
つられて私までキャラメルラテを口に含んだ。
甘いキャラメルの味が口一杯に広がって行く。
甘いものは心を落ち着けるって言うけど…、本当だったみたいだ。
「…ん。教えて下さい」
キャラメルラテと一緒に私の不安や恐怖、躊躇いを一緒にゴクリと飲み下した。
何を聞いても動じないように。