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Dolls…
第4章 瞳の奥
お皿のサンドウィッチを1つ掴んで口へと運ぼうとした。

空腹のピークはとっくに過ぎていて、本能的に胃が食事を欲してる。

分厚く切られたパンにトマトやベーコンを挟んだボリューミーなサンドウィッチ。

…毒でも入ってるんじゃないかと一瞬警戒したけど、大丈夫みたい。

「……美味し」

「口に合ったならよかった」

別に特別に美味しいわけじゃない。

空腹だったから、だからいつより味覚が敏感になってるだけ。

それだけだ。



夢中でサンドウィッチにかじりついた。

どんなに不幸のドン底にいても生きていればお腹は減る。

逆に言えばそれが生きてる証。


ポタージュスープを飲もうとカップに手を伸ばした瞬間、何かを感じた。

「…?」

……何か、違和感。

何だか、そわそわするというか、落ち着かない。

美味しい料理を食べてるというのに…、何だか気持ちが落ち着かないのだ。

体がむずむずするというか…。

人形に囲まれて食事してるせい?


視線だけで辺りを見渡すと…


「…………っ!?」

「うまいか?」



あの男が窓にもたれながら食事をする私をじっと見つめ続けているのだ。

あの人形のような冷たい目で。

「何で、そんなに見てるんですか…?」

「別に。お前は俺のモデルなんだから、観察して当然だろう?」

「……………っ」

そう言えば、そんな事を言ってたような気がする。

私をモデルに人形を作るって事だろうけど…

でも…



あの男に見つめられてるだけで、体に火が着いたみたいになってる。

あの男の見つめてる箇所が熱い。

私の体の隅々を観察してるみたいに、あの視線が突き刺さってくる。

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