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Dolls…
第26章 Dolls…
動かない体で抵抗しようと声を張り上げた。

首もとに伸びた椎葉さんの腕が私の首に触れた。




「ひ……っ!」




覚悟を決めて固く目を閉じた、次の瞬間。








「何が?早くしねぇとびしょ濡れだぞ?」

椎葉さんの腕は私の首もとをするりとすり抜け項に回された。



……へ?……あれ?





恐る恐る目を開けると、もう片方の腕を私の下半身の下に滑り込ませて来た。

素肌が見えぬように安藤さんの家から持ち出したジャージで上手く私の体を包みゆっくりと私の体を持ち上げていく。

「え…、あの…っ」

「悪い。少し濡れるかも知れねぇけど」

椎葉さんの腕が優しく私を持ち上げてくれた。



…何だ。

首を絞められると思ったけど、単に私を抱き抱えてくれただけか。

本気で覚悟を決めてただけに自分の早とちりとわかりホッと胸を撫で下ろした。



私を抱き上げた椎葉さんは私を車から降ろすと、両腕が使えない代わりに体当たりで車のドアを締めた。

外は相変わらずの豪雨で椎葉さんの腕に抱き抱えられてる私の頭上にも激しい雨粒が降り注いで来た。

それに、椎葉さんの服もこの豪雨のせいで既にびっしょりと濡れていた。

椎葉さんの腕に抱き抱えられながら雨で煙る風景に目をやると、そこは…。









あ━━━━━








中世のヨーロッパのような造りの大きな屋敷。

外壁には細部に至るまで繊細に作られたオブジェが飾られている。


その建物は…、昔は牢獄のように感じ自分はそこに囚われた囚人のように思えてたのに…、今は懐かしさすら感じる椎葉さんのお屋敷だった。



私はまた、椎葉さんのお屋敷に戻って来たみたいだ。











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