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Dolls…
第4章 瞳の奥
これに着替えろと言われたから着替えたけど、普段ならこんなファッションは絶対にしない。

こんなものを撮影してどうしようって言うんだろう。

大体この部屋は何?

大きな屋敷だとは思ってたしお金持ちそうだから地下ぐらいあっても驚かないけど、この設備は一体何のために?


私の疑問をよそに男は夢中でシャッターを切っていく。

三脚に固定したカメラで。



…聞いてもいいかな?

…いいよね。

この調子で30分も写真撮影してるんだもん、少しの会話ぐらい。




「あの…」

「何だ?」

「…この部屋って、何なんですか?」

「見りゃわかるだろ?撮影スタジオ」


…それは、見ればわかる。

じゃぁ、この人の職業はカメラマン?

でも、昨日は人形師だって聞いたけど…。


「だって、人形師って…」

「作った人形をここで撮影してるんだ。一応宣材写真は必要だからな」

……そう言うことか。

でも、だったら…

「じゃぁ、このドレスは?」

人形を撮影するのはわかるけど、どうしてこんなロリータの衣装があるというの?

センス的にフランス人形に着せるならわかるけど、これはどう見たって人間が身につけるサイズだ。


「昔は知り合いの女にモデルを頼む事もあっからな。その時のだ」

…やっぱり私じゃなくてもモデルをしてくれる女性はいたんじゃない。

だったら、別に私じゃなくてもいいはずだ。

「だったら、モデルは何も私じゃなくても…」

「昔モデルにと雇った女は全員、俺のイメージに合わなかった。だからクビ。それからは自分の腕と想像だけで作ってきた」

私はイメージに合ったってこと?



レンズを覗きながら私の質問に淡々と答えて行く。

この男に気に入られたからって別に嬉しくないけど…。
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