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Dolls…
第1章 出会い
「あの建物、いつも気になってたんだ。こっからでもわかるくらいだから相当大きいね」
「確かにね。無人って言う人もいれば人が住んでるって噂も聞くし…、とりあえずヤバイ場所みたいだから椿も近寄らない方がいいよ」
「……うん」
今にして思えば、この時の梓の忠告をちゃんと聞いておけばよかった。
私は何だか、あの洋館に魅せられ惹き付けられるような感覚だったから。
まるで、何かの催眠術にかかったかのように。
「じゃあね、梓。また明日」
「うん。バイバイ、椿」
まずは、梓の自宅に付いた。
門の前で梓にさよならを言って私はまた歩き出した。
私の自宅はこれよりもう少し先。
梓の家は一戸建ての大きな家。
梓が自宅に入るのを確認して、まじまじと梓の家を眺める。
大きくてお洒落な洋風の家。
田舎の一戸建てとはデザインや大きさが全く違う。
田舎物の私には目に写る全てものが新鮮に感じるのだ。
梓の自宅から1人で歩き出した私。
私の目の前にはあの、梓が言ってた人形屋敷がまだ見えている。
梓は近づくなって言ってたけど…。
「……………。」
私は何故かあの人形屋敷が気になって仕方なかった。
と、言うのも
あの大きいな洋館風の建物をこの手で描いてみたいと思っていたのだ。
美大を志望してから東京に来て、初めて目にするのも全てをこの手で描きたい、と。
「どうしよう。梓は近寄るなって言ってたけど…」
ここからは建物のシルエットぐらいしか見えない。
もっと間近であの建物の細部を見てみたい、そして描きたい。
スケッチブックやキャンバスに、思い切り。
「確かにね。無人って言う人もいれば人が住んでるって噂も聞くし…、とりあえずヤバイ場所みたいだから椿も近寄らない方がいいよ」
「……うん」
今にして思えば、この時の梓の忠告をちゃんと聞いておけばよかった。
私は何だか、あの洋館に魅せられ惹き付けられるような感覚だったから。
まるで、何かの催眠術にかかったかのように。
「じゃあね、梓。また明日」
「うん。バイバイ、椿」
まずは、梓の自宅に付いた。
門の前で梓にさよならを言って私はまた歩き出した。
私の自宅はこれよりもう少し先。
梓の家は一戸建ての大きな家。
梓が自宅に入るのを確認して、まじまじと梓の家を眺める。
大きくてお洒落な洋風の家。
田舎の一戸建てとはデザインや大きさが全く違う。
田舎物の私には目に写る全てものが新鮮に感じるのだ。
梓の自宅から1人で歩き出した私。
私の目の前にはあの、梓が言ってた人形屋敷がまだ見えている。
梓は近づくなって言ってたけど…。
「……………。」
私は何故かあの人形屋敷が気になって仕方なかった。
と、言うのも
あの大きいな洋館風の建物をこの手で描いてみたいと思っていたのだ。
美大を志望してから東京に来て、初めて目にするのも全てをこの手で描きたい、と。
「どうしよう。梓は近寄るなって言ってたけど…」
ここからは建物のシルエットぐらいしか見えない。
もっと間近であの建物の細部を見てみたい、そして描きたい。
スケッチブックやキャンバスに、思い切り。