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Dolls…
第4章 瞳の奥
椎葉さん、カメラを置いてどうする気…?
涙が滲む目を凝らしたが椎葉さんは闇の中に姿を消してしまった。
椎葉さん…?
解放してくれるの…?
この地獄のような時間がやっと終わるの…?
早く、この縄を解いてよ。
身体中の関節と筋肉がちぎれそうだ…。
しかし、この時の私の考えが甘かったと
私は数秒後に後悔する事になる。
ようやく終わるのだとホッと一息ついたその時。
ビィィィィィィィン…
「………っ?」
突然、闇の中から聞こえて来た何かの振動音。
その音の正体を突き止めようと目を凝らそうとした瞬間。
「反抗した自分を恨むんだな…」
椎葉さんの、声━━━━━━━━━
「ひっ…━━━あぁぁっ!!」
私の露になった下半身を襲う振動。
その振動が私の脳天を直撃したかのように身体中に電気が走った。
その電撃にびっくりして悲鳴を上げてしまったが…、これは一体…?
「や、やだぁ…っ、あぁっ!」
な、何これ…っ!?
何の振動…っ!?
下半身に何かを宛がわれてるのだけはわかる。
けれど、それが何なのかはわからない。
「電マは初めてか?なら、慣れるまで時間がかかるな」
電マ…?
電マって何…?
足元から椎葉さんの声が聞こえて来るけど、この振動は椎葉さんが与えてるもの?
得体の知れない振動に私の体が強張る。
「な、何なんですか…、これ…ぇ!あっ」
「心配するな、じきに良くなる」
…良くなる…?
この振動はただくすぐったいだけだ。
「や、やめてよっ!こんなののどこが…」
ただくすぐったいだけ…。
くすぐったいだけなのに…っ!
「ひっ、んっ!あぁ…っ」