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Dolls…
第1章 出会い
「シュウちゃんには関係ないよ…」
『はぁ?可愛くねぇな!そんなんだから上京しても彼氏の1人も出来ねぇんだよ!』
「な、何よっ!シュウちゃんだって一人者じゃないっ!」
確かに、せっかく花の都東京に来たというのに…、ときめくような出会いは全くと言っていいほどない。
でも、恋人がいないのは私だけじゃない。
梓だって仕事に終われて出会いがないって言ってたし、今の私は彼氏より仕事と美大に合格する事だ。
シュウちゃんとは何十年代の腐れ縁。
いつもバカみたいに煩くて、私の後ろをホイホイと着いてきて、鬱陶しいったらないけど
今はこの大都会の中、シュウちゃんの電話の声だけが私の癒しだった。
そうだ。
私は弱気になってる暇はない。
必ず美大に合格して、将来の道を見つけるんだ。
その為に反対を押し切って上京して来たんだから。
シュウちゃんとの電話を切った後、私は窓をガラッと開け身を乗り出して東の山を見た。
その山のてっぺんに見える人形屋敷。
私はあの屋敷を間近で見て、スケッチブックいっぱいに描いてみたいんだ。
「よし……っ」
晩御飯も食べずに私はスケッチブックを片手に自転車に乗った。
この季節、日が落ちるまでまだ時間はあるし明るい。
山の中だし暗くなったとしても携帯のカメラで写真ぐらい収めて帰ればいいし。
私は梓の忠告を無視して例の人形屋敷に向かうことにした。
思い立ったら即行動。
そんな性格だからこそ美大に行きたいと思うや否や東京行きのチケットを握り締めて少ない荷物で上京して来たのだから。
川沿いを走り、橋を渡り、坂道を登って…
道はわからないがとりあえずあの山を目指せばいいのだから。
目で見ただけじゃあの山までの距離感はわからないが、そんなに遠くなさそうだし明るいうちには付けるだろう。
『はぁ?可愛くねぇな!そんなんだから上京しても彼氏の1人も出来ねぇんだよ!』
「な、何よっ!シュウちゃんだって一人者じゃないっ!」
確かに、せっかく花の都東京に来たというのに…、ときめくような出会いは全くと言っていいほどない。
でも、恋人がいないのは私だけじゃない。
梓だって仕事に終われて出会いがないって言ってたし、今の私は彼氏より仕事と美大に合格する事だ。
シュウちゃんとは何十年代の腐れ縁。
いつもバカみたいに煩くて、私の後ろをホイホイと着いてきて、鬱陶しいったらないけど
今はこの大都会の中、シュウちゃんの電話の声だけが私の癒しだった。
そうだ。
私は弱気になってる暇はない。
必ず美大に合格して、将来の道を見つけるんだ。
その為に反対を押し切って上京して来たんだから。
シュウちゃんとの電話を切った後、私は窓をガラッと開け身を乗り出して東の山を見た。
その山のてっぺんに見える人形屋敷。
私はあの屋敷を間近で見て、スケッチブックいっぱいに描いてみたいんだ。
「よし……っ」
晩御飯も食べずに私はスケッチブックを片手に自転車に乗った。
この季節、日が落ちるまでまだ時間はあるし明るい。
山の中だし暗くなったとしても携帯のカメラで写真ぐらい収めて帰ればいいし。
私は梓の忠告を無視して例の人形屋敷に向かうことにした。
思い立ったら即行動。
そんな性格だからこそ美大に行きたいと思うや否や東京行きのチケットを握り締めて少ない荷物で上京して来たのだから。
川沿いを走り、橋を渡り、坂道を登って…
道はわからないがとりあえずあの山を目指せばいいのだから。
目で見ただけじゃあの山までの距離感はわからないが、そんなに遠くなさそうだし明るいうちには付けるだろう。